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フランス・バイヨンヌで「チョコレートのルーツ」を探ってきました

2011年6月下旬に、フランス側のバスク地方・バイヨンヌを訪れ「チョコレートのルーツ」を探って来ました。
その歴史を紐解きますと、バイヨンヌは、古代ローマ時代には、街道筋の町として、また、12-15世紀には、貿易港を中心に栄え、長い時間の中で「誇り高きバスク文化の中心都市」としての役割を担ってきたのです。
そして、17世紀に入り、アメリカ大陸からスペインに伝えられた「カカオ」が、ピレーネ山脈を越えて、バイヨンヌの港に運ばれて来るようになり「フランスで最初のチョコレート工場」がバイヨンヌに誕生しました。つまり、世界に名だたるフランスのチョコレート文化が最初に花開いたのが、ここ、フレンチバスク地方のバイヨンヌなのです。
そのようなわけで、バイヨンヌの街並みを歩いていますと、どこからともなく、ほんのりと甘いチョコレートの香りが漂ってくるほど、個性的なチョコレート屋さんが沢山あります(笑)。
今回は、数ある老舗の中で、地元でも評判の良い2店を御紹介させて頂きます。
まずは、「アトリエ・ドゥ・ショコラ」なのですが、このお店のチョコレートは、全体的に甘さ控え目で、とても食べ易いです。ここの「スペシャリテ(人気のある商品)」は、なんと「ミックス唐辛子風味の板チョコ」だそうでして、早速、試食してみましたが、ベースとなるビターチョコレートと「ミックス唐辛子」の相性が、想像以上に良く「今までのチョコレートに対する概念が、根底から覆されるほどの衝撃」とでも言いましょうか、まさに「目からウロコ」でした(笑)。
もう1店は「ショコラ・ファクトリー」でして、こちらのチョコレートは、甘味もしっかりとした基本に忠実なチョコレートが揃っています。フルーツ等のフレーバーを加えた物もあり、味や形のレパートリーは、かなりありまして、選ぶのに、迷いそうです(笑)。
店内のインテリア、ディスプレイも、とても御洒落な感じで、外から見ますと「ここは、ハイセンスな美容院ではないか」と、間違えそうな雰囲気でした(笑)。


バイヨンヌの老舗「アトリエ・ドゥ・ショコラ」のシンプルな外観です

チョコレートの専門家「ショコラティエ」の資格を持つ店員さんと記念の1枚です

「チョコレートのブーケ」も人気商品で、希望するチョコレートを御洒落に詰めてくれます

私が購入した「ブーケ」の中身は、こんな感じで、薄く延ばした
チョコレートが入っていました

「ミックス唐辛子入りのチョコレート」は、目からウロコの美味しさ
でした(笑)

地元でも人気の「チョコレート・ファクトリー」の看板です

店内は、斬新なディスプレイですが、チョコレートは、基本に忠実な味わいです

色々なフレーバーや形のチョコレートがあり、選ぶのに迷ってしまいます(笑)

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2011年07月28日 12:06に投稿されたエントリーのページです。

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