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神奈川県葉山の素晴らしい「地産地消」 (1)

人気通販雑誌「通販生活」(カタログハウス)内でも、長きに渡り、全国にある、伝統的な食文化に根ざした「本物の自然食品」を紹介し続けておられる(株)TAC21の社長・田耕邦子様と、念願叶いまして昨日、お会いすることが出来ました。
本社、営業所のあります逗子・葉山周辺には、豊かな自然が残されており、田耕様のご案内で、生真面目に仕事を続けていらっしゃる農水産業従事者のみなさんをご紹介して頂き、日頃の苦労話などを伺って来ました。
昨日は、雲ひとつ無い晴天で、真夏のような陽気でしたが、海風が心地よく、海岸沿いを歩いておりましたら、急になんとも香ばしい「磯の香り」が漂ってきました。その先では、たったひとりで「地物のひじき」の、大変に細かく、手間のかかる乾燥作業をされている漁師さんに出会いました。
思わず、味見をさせて頂きましたら、本当に美味しくて、私も興奮気味に「これ、高くても構いませんので、分けてもらえませんか?」と、お願いしたのですが、やんわりと断られてしまいました。
「ごめんなさいね。何しろ、手間と時間のかかる手作業なので、大量には作れないんですよ。この時期をずっと待ってくれている地元のお客さん(ファン)にお分けするだけで精一杯なんでね。」との誠実なご返事に、一瞬は、残念な気持ちもしましたが、すぐに嬉しさが込上げてきました。
なぜならば、生産者のみなさんの大変な手間や苦労、本物の価値感を理解し、適正な対価を喜んで支払って下さる消費者のみなさんがいれば、生産者のみなさんも、汗をかきながら、一生懸命に頑張って良い物を作って下さることが分ったからです。
私の使命は、全国に伺い、この漁師さんのように地道に「昔ながらの本物」にこだわった生産者のみなさんや、その優れた商品をご紹介させて頂き、その「ファン」を増やしてゆくお手伝いをすることなのではないか、と改めて思いました。
私の経験からも「ファンは、とても有り難い存在」だと思うんです。良い物は、「クチコミ」で紹介して下さるし、困った時には、助けて下さる。私も、ひとりでここまで続けてこれたのは、多くの応援して下さるみなさま「ファン」のお力添えのお陰だと、日々、感謝の気持ちでいっぱいです。
忙しい作業中に、手を止め、色々と教えて下さった漁師さん、有難う御座いました。
「来年まで待ちますから、いつか「ひじき」を分けて下さいね!」(笑)



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2009年04月16日 10:02に投稿されたエントリーのページです。

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