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船橋アンデルセン公園で「キッズお料理教室」 (3)

私が「オリーブオイル入り玄米御飯」と共に大切にご指導させて頂いているメニューのひとつに「しっかりと和風出汁から取る野菜スープ」があります。
「なぜ、手間のかかる和風出汁なのか?」その理由を明確に答えられる方は、学校給食に携わる栄養士さんでも少ないと思いますが、私は、抵抗力の弱い、成長途中の大切な時期の子供達に、単にお湯に化学調味料を入れただけのインスタントスープは、お薦めしたくありません。簡単に申しますと、「化学調味料=(その多くが)蛋白加水分解物=蛋白質に塩酸などの劇薬を入れて、短時間で無理やり作った旨味成分(人工的なアミノ酸)」なのですから、そのような自然でない物を子供達には、日常的に摂って欲しくないのです。形として残っていない(キャリーオーバー)とはいえ、塩酸が絡んでいるって、怖くないですか?私は、怖いと思います。
日本人が、長い歳月をかけて培ってきた「日本の伝統的食文化」である「鰹節と昆布で取る和風出汁」や、伝統的製法でじっくりと時間をかけて作る「味噌、醤油、味醂などの発酵調味料」には、日本人の体に必要な「天然のミネラル」が豊富に含まれています。
では「なぜ、ミネラルが必要なのでしょうか?」ミネラルは、自然な食べ物の栄養分を体内に吸収させる際に必要な「潤滑油の働き」を担ってくれるのです。ミネラルが欠乏しますと、折角取った栄養分も満足に吸収することが出来ませんし、便利な食生活を続けていますと、このミネラルの吸収がおろそかになりがちですので、将来のあるお子さん達のためには、意識的に伝統的な和風調味料でお料理したいものです。
和風出汁に、下湯がきしたパプリカ、人参、玉葱、キャベツを加えて、醤油、味醂、酒、天然塩で味を整えれば、ヘルシーで美味しいスープの出来上がりです。コクを増すために、仕上げにオリーブオイルを少量加えてもいいですね。
是非、みなさまもお試し下さいませ。




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2009年05月14日 00:39に投稿されたエントリーのページです。

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