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16世紀の開拓時代を偲ぶ「ブラジル伝統料理」を現地で作らせて頂きました

2012年6月下旬にブラジルのリオデジャネイロを訪れ、ブラジルの食文化の取材をして来ました。
今でも人気の「ブラジルの伝統料理」と言いますと、開拓時代に奴隷が食べたとされる「黒豆を煮込んだポタージュスープ(カウデフュージョン)」や「黒豆とクズ肉の煮込み(フュージョントロペイド)」が有名なのですが、私も現地のシェフにお願いしまして、それらを一緒に作らせて頂きました。
「コストと時間をかけずに、栄養(カロリー)のある物を奴隷達に食べさせる」という発想から生まれたからでしょうが、黒豆は、シンプルに水だけで煮込み、カロリーをアップさせるために、ラードをかなりたくさん加えて仕上げるスープには、「色々な想い」が込められているのだと思いました。
スープのアレンジバージョンとして、牛や豚のクズ肉を加えて煮込む料理にも、同じことを感じました。どちらも、作り方は簡単ですが、そこに込められた「想い」は、決して単純なものではないことを忘れてはならないと思いますね。
「黒豆とクズ肉の煮込み」の付け合わせには「焼きパイン」が合うことも知りました。サトウキビから作ったブランディー「カサッシャ」を飲みながら頂くそれらの料理は、とても美味しく、奴隷制度が無くなった今でも、食べ続けられている理由がよく分かりました。
その他には、ブラジルの朝食の定番「ポン・デ・ケージョ」も作らせて頂きました。
これは、マンジョーカという芋の澱粉を加えて作る、たこ焼きに似た形のチーズパンなのですが、モチモチしていて、とても美味しいのです。それぞれに「家庭の味」があるようですので、色々と食べ比べてみたかったですね(笑)。
ブラジル料理には、オリーブの実も良く使われますので、オリーブオイルを使った「万能・野菜ドレッシング」の作り方を、今回の御礼に御披露させて頂きましたが、ステーキ等のソースとしても応用できますので、色々と活用して頂けたら嬉しいですね。


リオデジャネイロの有名レストランで「ブラジルの伝統料理」を作らせて頂きました

仕込んだソースのペースやパン生地等が並んでいます

焼きあがった「ポン・デ・ケージョ」は、見た目「たこ焼き」のようですね

私が作った「万能・野菜オリーブオイルソース」は、ステーキソースにも応用出来ます

「黒豆のポタージュスープ」には、パセリ、玉葱、炒ったラード等を
加えて食べます

サトウキビのブランディー「カサッシャ」と「ブラジル伝統料理」の
相性は抜群ですよ

「黒豆とクズ肉の煮込み」も、シンプルながら、とてもコクがあり、美味しかったです

「黒豆とクズ肉の煮込み」の付け合わせには、「焼きパイン」がよく合います

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2012年08月04日 12:22に投稿されたエントリーのページです。

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