海外出張日誌 > 西ヨーロッパ

ドイツ:ドイツの超人気グルメ雑誌「フードハンター」に掲載されたオリーブオイルクッキングです(4)

糖質制限の方にもお勧めの、
砂糖不使用でも美味しい「リンゴのオリーブオイル焼き」です
お手伝いして下さった
「SHOYA」のみなさんも、
熱心に見学してくれました
多めのEXVオリーブオイルで焼くと、
美味しさがアップしますよ
盛り付け中です。
ブラックペッパーを振ると
大人の味になりますよ
子供達にもお勧めの、
美味しい 「オリーブ焼きリンゴ」の
完成です!

先日のドイツ・ミュンヘン滞在中に、メジャーグルメ雑誌「フードハンター」の取材があり、「コグレ流オリーブオイルクッキング」を、4品紹介させて頂きました。その4品目は「リンゴのオリーブオイル焼き」です。
リンゴは、カットしたら、天然塩を軽く振り、砂糖は使わずにEXVオリーブオイルだけをかけて焼きます。オリーブオイルがリンゴの旨味、甘味を引き出しますので、砂糖不使用でも、本当に美味しい焼きリンゴが出来ます。是非、皆さんも、お試し下さいね。

ドイツ:ドイツの超人気グルメ雑誌「フードハンター」に掲載されたオリーブオイルクッキングです(3)

カレーと味噌、EXVオリーブオイルの相性の良さは、
本当に抜群でしたよ
カレーソースに
EXVオリーブオイルを加えているところです
キャベツもEXVオリーブオイルで
ソテーすると美味しいですよ
仕上げに、
EXVオリーブオイルをかけて、
香りを引き立たせます
完成です!みなさんも是非、
カレーに味噌とオリーブオイルを
お試しくださいね

先日のドイツ・ミュンヘン滞在中に、メジャーグルメ雑誌「フードハンター」の取材があり、「コグレ流オリーブオイルクッキング」を、4品紹介させて頂きました。その3品目は、「チキンソテー、味噌オリーブカレーソース」です。
カレーと味噌、オリーブオイルの相性の良さは、すでに出張料理等で、実証済みなのですが、ミュンヘンのみなさんにも、大好評でした。チキンも、事前にオリーブオイルでマリネしていましたので、とても、しっとりとして美味しかったですし、付け合わせのキャベツもオリーブオイルでソテーしますと、旨味が引き出されて良かったです。

ドイツ:ドイツの超人気グルメ雑誌「フードハンター」に掲載されたオリーブオイルクッキングです(2)

モッツァレラチ―ス゛の代わりに、
ヘルシーな豆腐を使った「豆腐とトマトのカプレーゼサラダ」です
EXVオリーブオイルと醤油は、
1対1でかけます
撮影用の盛り付けは、
とても気を使います
炒りごまと鰹節を添えるのが
「コグレ流」ですね
編集長自らの撮影は、
とても貴重で有難いですね

先日のドイツ・ミュンヘン滞在中に、メジャーグルメ雑誌「フードハンター」の取材があり、「コグレ流オリーブオイルクッキング」を、4品紹介させて頂きました。その2品目は、「豆腐とトマトのカプレーゼサラダ」です。カプレーゼとは、南イタリアのカプリ風という意味で、トマトとモッツァレラチーズを使ったサラダを意味しますが、ヘルシー志向が高まり、スーパーなどで「TOUF」も売られるようになってきたドイツを意識しまして、モッツァレラチーズの代わりに豆腐を使ったのがポイントです。ソースは、EXVオリーブオイルと醤油を1対1で合わせてかけました。皿に敷いているのは、刻んだきゅうりです。みなさんも、この週末に如何でしょうか。

ドイツ:ドイツの超人気グルメ雑誌「フードハンター」に掲載されたオリーブオイルクッキングです(1)

ミュンヘンの市場で仕入れた季節野菜と天然海老の
和風マリネサラダ仕立てです
青空市場には、
たくさんのオーガニック野菜がありました
各野菜は、歯応え良くボイルしてから、
和風出汁に浸けておきます
編集長おふたりに、
まずは試食して頂きました
隣りにいるのは、
御世話になったミュンヘンの和食店
「SHOYA」の大矢健治社長です
盛り付けは、色のバランス、
カメラ映りを考えながら、
慎重にしました
彩りを考え、立体感を出すのが、
盛り付けの秘訣ですよ
この料理には、
クロアチア産の上質な
EXVオリーブオイルをかけました
サビーナ編集長自ら撮影して下さり、
とても光栄でした

先日のドイツ・ミュンヘン滞在中に、メジャーグルメ雑誌「フードハンター」の取材があり、「コグレ流オリーブオイルクッキング」を、4品紹介させて頂きました。
まずは、「EXVオリーブオイル&醤油」を3対1でかけた「野菜と天然海老の和風マリネサラダ」の解説をさせて頂きます。各野菜は、歯応え良く下茹でしてから、麺つゆを薄めた程度の出汁に半日浸けておきます。さらに、天然海老も殻付きでボイルしてから、出汁に浸けておきます。手間はかかりますが、こうすることで、オリーブオイルとの馴染みが良くなり、驚くほど美味しくなるのです。実際に試食して頂いたサビーナ編集長も「美味しい!」と感激して下さいました。
みなさんも、この「出汁に浸けた野菜と万能ドレッシング」を、是非お試し下さいね。

ドイツ:ドイツのメジャーなグルメ雑誌「フードハンター」の電子版に掲載されました編

和テイストのオリーブオイル料理を
御紹介させて頂きました
「豆腐とトマトの和風サラダ」の製作中です
「チキンのオリーブ味噌カレーソース」の
完成です!
ドイツの有名なグルメジャーナリスト、
ディルク氏に取材して頂きました
ミュンヘンの超人気和食店
「SHOYA」のスタッフのみなさんに
手伝って頂きました
女性編集長、サビ―ヌさんにも、
「和テイストのオリーブオイル料理」は、
大好評でした

みなさん、御元気でしょうか。昨日(10月24日)まで10日間、ドイツのミュンヘンに行っていました。滞在中には、ドイツのメジャーなグルメ雑誌「フードハンター」にも取材して頂き、早速、その電子版に記事が掲載されましたので、御紹介させて頂きます。
テーマは「オリーブオイルがつなぐ和食とヨーロッパの食文化の融合」です。これからも、オリーブオイルを通して、日本の伝統的食文化を世界に広げられるように頑張りますので、応援を宜しくお願い致します。

http://www.foodhunter.de/2013/10/23/alles-olivenoel-tsuyoshi-kogure-ist-japans-erster-olivenoel-sommelier/

イタリア:ローマ近郊の「ナイトマーケット」に行って来ました編


ローマ近郊の「ナイトマーケット」は、
遊園地も併設していました
アーモンド生地で作った「マジパン細工」は、
完成度が高いですね
ナッツ類にキャラメルを混ぜた「ヌガー」は、
イタリアでも人気です
ヌガー職人のおじさんが、
鉄板の上で「ヌガー作り」を実演していました
「ドーナツ屋さん」も、
ラテン系のノリで、明るくポーズしてくれました
おもちゃ屋さんのようなディスプレイの
「イタリア版駄菓子屋さん」です
「オリーブの鉢植え」を
売っているところが
「イタリアらしい」ですよね
とても珍しい
「白トリュフ風味のオリーブオイル」も
売っていましたよ
「イタリア家庭料理の原点」を感じる
「トリッパ(牛の臓物)屋さん」です
「クレープ屋さん」も、
イタリアらしく、オシャレな作りで人気でした
「巨大な揚げシュー」には、
たっぷりのシナモンシュガーが良く合います
「屋台用移動車」のデザインも、
イタリアらしくユニークだと思いました
イタリア式「ホットドック屋さん」では、
トッピングも色々ありました
「子豚の丸焼き」も、
ホットドックのトッピングとして
大人気でした
「パニーニ(ホットサンド)屋さん」は、
いつも行列が出来ていました
「パニーニ」は、
「イタリア版ファストフード」の
定番中の定番ですね

2012年8月下旬に、イタリアの首都・ローマを訪れ、「伝統的食文化」の取材をして来ました。
ローマの夏は、とても暑いですから、涼しくなる夕方からオープンする「ナイトマーケット」がありまして、場所によっては、お子さん向けの遊園地も併設し、深夜まで営業しているところもありました。
私も、早速、ローマ近郊の大規模な「ナイトマーケット」に行って来ましたが、ここでも「伝統的な食文化」を垣間見ることが出来まして、とても楽しかったです。
まずは「スィーツ」ですが、アーモンド生地で作った「マジパン細工」が、色々ありました。バナナやオレンジ、栗etc。実に巧く作ってあり、日本の緻密な「和菓子」に通ずるところがあるように思いました。
香ばしく炒ったナッツ類にキャラメルを絡ませた「ヌガー類」も、良い匂いがしていました。ヌガー職人のおじさんが、鉄板の上にナッツとキャラメルを流しこみ、ヌガー作りの実演をしていましたが、あまりの手際の良さに、しばらく見惚れてしまいました。
トッピングが色鮮やかで、イタリアらしいドーナツがたくさん並んでいる「ドーナツ屋さん」もありました。店員さんにカメラを向けますと、陽気にポーズをとってくれまして、「ラテン系の明るいノリ」に、私まで嬉しくなってきました(笑)。
日本でいうところの「駄菓子屋さん」もありましたが、ディスプレイがとてもユニークで、子供達が好きそうな「おもちゃ」がぶら下がっていたりして、「おもちゃ屋さん」と間違えそうでしたね。
「鉢植えのオリーブの木」を売っているお店もあるのには、驚きました。「さすがは、イタリアの首都・ローマ!」ですよね。
「オリーブオイル」を売っているお店もありましたが、「白トリュフ風味のオリーブオイル」は、ちょっと珍しいので、試食用に購入しました。
「イタリア版ファストフード」のお店も、色々あって興味深かったですね。
まずは、イタリア人も大好きな「トリッパ(牛の臓物)屋さん」ですが、トマトソースでじっくり煮込んだトリッパは、本当に美味しそうでした。お客さんのリクエストに応じて、パンに挟んでくれたり、そのまま、器に入れてくれたりして、「素朴なイタリア家庭料理の原点」を見たような気がします。
「クレープ屋さん」も、お店(屋台)の作りからしてオシャレな感じでしたね。トッピングのチョコレートソースをたっぷりかけるのが「イタリア流」です。
「巨大なシュー生地を揚げているお店」もありました。トッピングには、シナモンシュガーやチョコレートソースをたっぷりとかけていましたが、そのボリューム感は、かなりのものでしたね。
「屋台のお店」には、「組み立て式のもの」と「移動車を利用したもの」がありましたが、特に、移動車は、イタリアらしくユニークなデザインのものが多くて、興味深かったです。
「ホットドック屋さん」も人気がありました。挟む物も「ソーセージ」以外に「野菜のマリネ」であったり、「子豚の丸焼き」であったりして、自由な発想で「ホットドック」を楽しんでいるようでしたね。
最後に「パニーニ(ホットサンド)屋さん」ですが、このホットサンドは、イタリアでは、定番中の定番でして、「ナイトマーケット」の数ある飲食店の中でも、かなりの人気でした。
それにしましても、イタリアの子供達は、本当に元気ですね。すでに、23時を過ぎていましても、たくさんの子供達が、歓声を上げながら、隣の遊園地で明るく遊んでいましたよ(笑)。

イタリア:ローマで「イタリア版ファストフード」を食べ歩きました編


テルミネ駅近くヴィクトリア市場内の
美味しいパン屋さんです
フレッシュチーズやハーブを
贅沢に使ったピザが人気でした
シンプルながら美味しい
オリーブ風味のフォッカチャヤです
ミートソースやチーズを乗せて
薄く延ばしたピザもありました
チェーン展開しているパン屋さんは
「ボリューム感が売り」でした
ソーセージやポテトフライを
包み込んだ巨大ピザには驚きましたね
チキンカツやポテトフライを包み込んだ
巨大ピザも人気商品でした
具沢山のトルティーヤと、
ズッキーニたっぷりのピザも人気でした
シーフードパニーニも
御覧のようなボリューム感で、すごいですね
少し甘めのフレッシュジュースもあり、
ピザとセットで購入します
猛暑のローマでしたので、
冷たい物を売る屋台は、長蛇の列でした
イタリアのジェラートは、
種類も豊富でコクがあり、美味しいです
シャンパンとコラボさせた、
オシャレな寿司バーも人気でしたね
イタリアでも、マグロの寿司は、
サーモンと共に人気商品でした

2012年8月下旬に、イタリアの首都・ローマを訪れ、「伝統的食文化」の取材をして来ました。「イタリア版ファストフード」と言いますと、「ピザ」や「パニーニ」が有名ですがお店によって、形や味わいも様々でして、それが、とても興味深かったですね。
特に、美味しくて個性的だったお店の商品の一部を、ここで御紹介させて頂きます。まずは、ローマ・テルミネ駅近くの大型市場「ビクトリア・マーケット」内のパン屋さんです。さすがに、人気市場内に出店しているだけあって、どれも美味しくて、いつも長蛇の列が出来ていました。フレッシュチーズやハーブをふんだんに使った「贅沢なピザ」をはじめ、シンプルな「オリーブのフォッカチャヤ」、「紙のように薄く延ばしたピザ」等、どれも個性的で美味しかったです。
ローマの街中、各所にある、チェーン展開のパン屋さんも人気でした。ここのお店では、「ボリューム感が売り」のようでして、「クロワッサン」も大きかったですし、「フランクフルトソーセージやフライドポテトを巻き込んだピザ」、「チキンカツとフライドポテトを巻き込んだピザ」、「具沢山のトルティーヤ」等々、どれも大型で味も良かったですね。
「フレッシュジュース」も数種類用意してあり、大きなピザを食べながら飲むフレッシュジュースに「イタリア」を実感致しました(笑)。この時期のローマは、昼間の気温が40℃近くにもなるために、冷たいドリンク類を売る屋台やジェラートショップも大人気でしたね。
一方で、外国のファストフード店も各所にあり、特に「寿司バー」は、大人気でした。中には、「シャンパンと寿司をコラボさせた」カウンター式のオシャレなお店もあり、ここでも、ヘルシー志向の高まりを実感致しました。

イタリア:ローマの大型市場「ビクトリア・マーケット」を御案内致します編

ローマ・テルミネ駅近くの
「ビクトリア・マーケット」の入り口です
南イタリア料理に欠かせない
「ナス」も、色々な種類が有りました
「ゴーヤ」や「インゲン」等は、
日本のそれとサイズや形が違いますね
家庭料理の定番食材「玉葱」、
「ニンニク」、「イモ類」も山積みでした
色鮮やかで新鮮な「フルーツ類」も、
種類豊富に揃っていました
「ウチワサボテンの実」は、
フルーツとして皮をむいて食べます
とても美味しい「ローカルなチーズ」も、
豊富に有りました
南イタリアでは、
種類豊富な「豆料理」もよく登場します
「鮮魚コーナー」には、
新鮮な魚介類が豊富にありました
市場内では、
男性(お父さん)の買い物客を多く見かけます
「テーブルオリーブコーナー」で、
試食の後に記念の1枚です
「テーブルオリーブ」だけでも、
こんなに種類豊富にあります

2012年8月下旬に、イタリアの首都・ローマを訪れ、「伝統的食文化」の取材をして来ましたので、その模様を数回に分けてレポートさせて頂きます。
まずは、ローマ・テルミネ駅近くの大型市場「ビクトリア・マーケット」を御紹介させて頂きます。 15年前にも、食材の仕入れで、こちらに来たことがありますが、その時には、まだ、青空市場で、日差しが強くなるお昼前には、撤収してしまう感じでしたが、今回、訪れてみますと、解放感溢れる室内に、食材ごとに分かれて、オシャレなディスプレイのお店が並んでおり、15年という時間の流れを実感致しました(笑)。
まずは「青果コーナー」ですが、イタリア料理でよく使われるナスやトマトが、山積みされており、しかも、日本には無い種類も多くて、感激致しました。夏らしく、インゲンやゴーヤ、ズッキーニ、ウリ等もたくさん有りましたが、サイズや形も様々で「生命力に満ちた食材」は、見ていて本当に飽きないですね。イタリア家庭料理の定番食材として欠かせない玉葱、にんにく、イモ類も、地元の人々が並んで買っていましたし、「フルーツコーナー」にも、色鮮やかで新鮮な物が豊富に揃っており、「さすがに、大都市ローマだな!」と思いました。以前に比べ「魚介コーナー」のスペースが広くなっていることからも「時代の流れ」を感じました。
イタリア人は、肉類が大好きで、元々、肉屋さんの数は、多かったのですが、最近は、世界的傾向として、ヘルシー志向になり、魚介類を好む人が確実に増えているのだと思います。魚屋さんの店先には、近海の小魚から、大型のマグロ類、甲殻類まで豊富に揃っていましたし、それらの鮮度も、以前に比べて抜群に良かったのが、印象的でした。
「テーブルオリーブ(食用のオリーブの実)」や「ドライトマト」も、美味しい物が豊富に有り、しかも、値段もかなり安くて、嬉しくなってきましたね(笑)。イタリアの市場では、日本のような「小分けパック」は無く、基本は「量り売り」ですから、色々と買い物すると、ものすごい量になり、それらを持ち運ぶのは、かなりの重労働ですので、買い物客は男性(お父さん)が多く、その点は15年前と変わっていませんでしたね(笑)。

スペイン:パンプローナで、ヘミングウェイが愛した「牛追い祭り」の取材編



闘牛場入口付近にある
「ヘミングウェイ」の銅像です
800m続く「牛追い」の最終地点であり
「闘牛場の入口」です
闘牛場のメインストリートには
「ヘミングウェイ通り」の看板があります
両サイドにお店が並ぶ、
ごく普通の通りが
「牛追いのコース」になっています
ごく普通の通りを「闘牛用の牛と、
追う人々」が、勢い良く走り抜けて行きます
(絵葉書より)
普段は、とても静かな
「市長舎前広場」です
「牛追い祭り」の開催宣言が盛大に行われる
「市長舎前広場」です(絵葉書より)
「牛追い」がスタートし
「闘牛用の牛と追う人々」が、
市長舎前を通り過ぎて行きます(絵葉書より)
「牛追い」のユニフォームを着た青年達と、
牛追いのコースの真ん中で、記念の1枚です
 
開催まで「あと8日間18時間57分40秒」の
電光掲示板もありました。
8日後の本番を見てみたかったですね(笑)
 

2011年6月下旬に、スペイン・バスク地方の「パンプローナ」を訪れました。海外出張日誌・南米編で、私も大ファンである文豪「へミングウェイ」がこよなく愛した「キューバ」のレポートを2007年に書かせて頂きましたが、実は、ここ「パンプローナ」も、「へミングウェイ」に愛された町としてとても有名なのです。
毎年7月6日から14日まで9日間に渡って「サン・フェルミン祭(牛追い祭り)」が、盛大に開催されますが、これは、ナバーラ王国時代から続く古い祭りでして、「ヘミングウェイ」の名著「日はまた昇る」で紹介されてから、一躍、世界的に有名になりました。普段は、静かな地方都市である「パンプローナ」も、この期間は、世界中から観光客が押し寄せ、町の人口は2倍以上になることを知り、初日の8日前ではありましたが、是非とも、この町の空気、エネルギーを肌で感じたくて「牛追い」のルートとなる800mの街並み・コースを、じっくりと歩いてみました。スタート場所は、市長舎脇の囲い場になりまして、7月6日の正午、市長舎のバルコニーに立った市長の宣言と共に「祭り」は、始まります。
市長舎前の広場は、白いシャツにズボン、赤いスカーフと腰布を身に付けた人々で、ぎっしりと埋め尽くされ、まさに「熱狂の渦」で、シャンパンが吹き上がり、生卵が飛び交ったりするので、見学の際は、汚れてもいい服装が絶対です(笑)。「牛追い」では、その日の闘牛に出る牛を放し、闘牛場までの道のりを男達が追い込んで行きます。そして、夜に闘牛が開催されるのですが、闘牛士達は、スペイン全土から招かれた、高度な技術を持つ「選りすぐりのスター」ばかりですので、その技を披露する闘牛は大人気で、チケットは、早くに完売してしまうそうです(笑)。
「牛追い祭り」の期間中、「パンプローナ」の町は眠りません(笑)。公園にオープンした移動式遊園地は終日営業し、広場では、明け方までコンサートやダンスが続き、人々は、バルで一晩中飲み明かす。あらん限りの情熱を、すべて「祭り」に注ぎ込む。そんな「パンプローナの人々の熱い気質」が、へミングウェイに愛された理由なのではないでしょうか。

フランス:ピレーネ山脈に「ルルドの聖水」の源流を探る編



「ルルドの聖水」の源流を
是非とも見てみたくなり、急遽、
登山用ステッキを 地元で購入し、
源流があるであろう「ピレーネ山脈」を、
雄大な自然を満喫しながら
歩いてみました(笑)
約5時間かけて、
激しい水しぶきの滝に辿り着きました

滝壺には、ピレーネの
自然のエネルギーが満ち溢れていました
激流の傍に腰を下ろし、
そのオーラを全身で吸収致しました(笑)
「ピレーネアザミ」の気品ある
美しさに目を奪われました
「アイリス」も、ピレーネの自然の中で、
したたかに咲いていました
アイギス・トルテス国立公園の
「サン・マウリシ湖」にも行きました
湖の水は、どこまでも清らかで、
「天然のマスの稚魚」も沢山いました

2011年6月下旬に、念願叶って訪れることの出来た「ルルド」でしたが、その「聖水」の源流を是非とも見てみたいと、急遽、思い立ちまして、登山用ステッキを地元で購入し、源流があるであろう「ピレーネ山脈」を、ローカルガイドさんと共に、歩いてみました(笑)。フランス側・カヴァルニー村から、登山はスタートしましたが、歩く道すがらに、可憐な高山植物をいたるところで見つけ、ついつい足を止めて、見入ってしまいました(笑)。
約5時間かけて、山道を進みますと、急に視界が広がり、爆音と共に、激しい水しぶきの滝に遭遇致しました。その水は、ピレーネ山脈の過酷な自然から得た「エネルギー」を満々に蓄え、どこまでも清らかで、私は、その水に「強いオーラ」を感じ、その美しさに、とても感動致しました。早速、持参した空のペットボトルに水を汲み、ひとくち飲んでみましたが、自然な甘味が体細胞のひとつひとつに染み込んでいくようで、言葉にならないほど、美味しかったです。
「この水が、ルルドの聖水のルーツであり、美味しいバスク料理の基本なのだ」と思うと、あまりの感動に、熱いものがこみ上げてきて、しばらく、その場から一歩も動くことが出来ませんでした。「ピレーネの自然の恵み」に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

フランス:ルルドの聖水で「奇跡のスープ」に挑戦編



世界中から訪れた人々が、容器を持参し、
洞窟の脇で「奇跡の湧き水」 を
汲んで行きます
聖母マリアが出現したとされる洞窟です。
「奇跡の泉」は、マリア像の左下奥にあり、
今もこんこんと水が湧いています
復活祭から10月15日まで、
毎晩行われる「ろうそく行列」に
参加させて頂きました


地元で購入した「マリア像型のボトル」にも
「奇跡の湧き水」を汲ませて頂きました
行列の先頭は「神秘的なマリア像」でして、
信者に担がれ、 静かに
大聖堂前の広場を一周します
雨模様にも関わらず、大勢の人々が参加した
「ろうそく行列」です。
「ルルドの大聖堂」まで歩きます
最後に大聖堂前の広場で、
敬虔なミサが行われます。
病気の人、車椅子の人、
それを押す青年、看護婦さん、
シスター、一般の方々。
この空間では、すべての人々の「熱い祈り」と
「強烈なエネルギー」がうねりとなり
夕闇の空に舞い上がって行くようでした
「ルルドの湧き水」で「命のスープ」を
作らせて頂いた、私の仲間が経営する
レストランの外観です
キッチンで、御手伝いして頂いた
シェフのみなさんと記念の1枚です。
スープの試食も大好評でした(笑)
水と塩が決め手の「田舎風・豆のスープ」です。
仕上げにオリーブオイルを加えると、
旨味が引き立ちます
甲殻類の出汁で贅沢に作った
「シーフード・コンソメスープ」です。
上質のオリーブオイルと共に
「絶品」でした(笑)
動物性の脂肪を一切加えない
「青野菜のポタージュスープ」です。
ヘルシーでコクがあり
「体に優しい味わい」でした

以前、マクロビオテックの久司道夫先生から、こんなお話を聴いたことがあります。
「1858年2月11日、ピレーネ山脈のすそ野、ルルドのポー川のほとりにある洞窟の近くに、薪を集めに来た14歳の少女がいた。その名は、ベルナデット・スービルー。
突然、彼女の前に現れた聖母マリアは、その後17回に渡って同じ場所に出現し、ある日<泉に行って水を飲み、顔を洗いなさい>と命じた。洞窟近くの地面を掘ると泉が湧き始め、その湧き水によって病気が治癒する奇跡が何度も起きた。それから、この小さな町は、年間170ヶ国から600万人が集まるカトリック最大の巡礼地、特に、病を持つ人々にとって重要な聖地となった・・・・。」
2011年6月下旬に、ピレーネ山脈を挟んで、スペインとフランスに広がるバスク地方を訪れた私は、何としても「ルルドの奇跡」を体験したいと思っていました。
もちろん「ルルドの湧き水」も、マリア様をかたどったボトルに汲んで、その場で飲ませて頂きましたが、ルルドの地で、私のフランス修行時代の仲間だった女性シェフが、レストランを経営していることを思い出し、そちらに伺って「ルルドの湧き水を使った<命のスープ>」を3品作らせて頂きました。そのひとつは、「田舎風・豆のスープ」でして、特に、出汁を加えることもなく、水と天然塩、豆の味を生かした、とても素朴で美味しい、家庭料理の定番スープです。
仕上げに、オリーブオイルを加えますと、グッと味が引き立ちます。次は、甲殻類で出汁を取り、少し手間をかけた「シーフードコンソメスープ」ですが、こちらも、食べる瞬間にオリーブオイルをかけますと、フワッと香りが広がり、極上の味わいになります。3品目は、ブロッコリーとほうれん草、ポテトをベースにした「青野菜のポタージュスープ」です。
「ポタージュスープ」と言いますと、普通は、生クリームやバターでコクを出すのですが、今回は、オリーブオイルを使い、あえて、動物性の脂肪を一切使いませんでした。逆に言えば、生クリームやバターに頼らなくても充分に美味しく、体に優しい味わいに出来たのです。これも「ルルドの奇跡」ではないでしょうか。

フランス:フレンチバスク・バイヨンヌで「チョコレートのルーツ」を探る編


バイヨンヌの老舗
「アトリエ・ドゥ・ショコラ」の
シンプルな外観です


チョコレートの専門家「ショコラティエ」の
資格を持つ店員さんと記念の1枚です
「チョコレートのブーケ」も人気商品で、
希望するチョコレートを詰めてくれます
私が購入した「ブーケ」の中身は、
こんな感じで、薄く延ばしたチョコレートが
入っていました
「ミックス唐辛子入りのチョコレート」は、
目からウロコの美味しさでした(笑)
地元でも人気の
「チョコレート・ファクトリー」の
看板です
店内は、斬新なディスプレイですが、
チョコレートは、基本に忠実な味わいです
 
色々なフレーバーや形のチョコレートがあり、
選ぶのに迷ってしまいます(笑)
 

2011年6月下旬に、フランス側のバスク地方・バイヨンヌを訪れ「チョコレートのルーツ」を探って来ました。その歴史を紐解きますと、バイヨンヌは、古代ローマ時代には、街道筋の町として、また、12-15世紀には、貿易港を中心に栄え、長い時間の中で「誇り高きバスク文化の中心都市」としての役割を担ってきたのです。
そして、17世紀に入り、アメリカ大陸からスペインに伝えられた「カカオ」が、ピレーネ山脈を越えて、バイヨンヌの港に運ばれて来るようになり「フランスで最初のチョコレート工場」がバイヨンヌに誕生しました。つまり、世界に名だたるフランスのチョコレート文化が最初に花開いたのが、ここ、フレンチバスク地方のバイヨンヌなのです。そのようなわけで、バイヨンヌの街並みを歩いていますと、どこからともなく、ほんのりと甘いチョコレートの香りが漂ってくるほど、個性的なチョコレート屋さんが沢山あります(笑)。
今回は、数ある老舗の中で、地元でも評判の良い2店を御紹介させて頂きます。まずは、「アトリエ・ドゥ・ショコラ」なのですが、このお店のチョコレートは、全体的に甘さ控え目で、とても食べ易いです。
ここの「スペシャリテ(人気のある商品)」は、なんと「ミックス唐辛子風味の板チョコ」だそうでして、早速、試食してみましたが、ベースとなるビターチョコレートと「ミックス唐辛子」の相性が、想像以上に良く「今までのチョコレートに対する概念が、根底から覆されるほどの衝撃」とでも言いましょうか、まさに「目からウロコ」でした(笑)。もう1店は「ショコラ・ファクトリー」でして、こちらのチョコレートは、甘味もしっかりとした基本に忠実なチョコレートが揃っています。
フルーツ等のフレーバーを加えた物もあり、味や形のレパートリーは、かなりありまして、選ぶのに、迷いそうです(笑)。店内のインテリア、ディスプレイも、とても御洒落な感じで、外から見ますと「ここは、ハイセンスな美容院ではないか」と、間違えそうな雰囲気でした(笑)。

スペイン:サンセバスチャンで「バスク伝統のピンチョス」を取材編


「ビスケー湾の真珠」とも称されている
サンセバスチャンの美しい海岸です
42℃を越える猛暑が続き、
「コンチャ海岸」は、海水浴客で大賑わいでした
バールで昼間から味わう
「地ビール」は、最高に美味しいですね(笑)
フルーツを加えた赤ワイン「サングリア」も、
食前酒にはピッタリです
夜8時過ぎから、地元客で賑い始め、
ピーク時には、身動きも取れないほどです
店内に入りきらない人々は、グラス片手に、
大勢、外で談笑していました
憲法広場では、民族衣装のみなさんのショーが、
盛大に開催されていました
「アングーラス(うなぎの稚魚)」は、
バスク地方の名物ですが、
最近は希少価値になっています
「オリーブ&アンチョビ」は、
どのお酒にも合う、軽いピンチョスの定番です
「スペインオムレツのバケットサンド」も、
シンプルながら美味しい1品です
「オイルサーディン&パプリカ」は、
鰯が新鮮で、とても美味しいです
「スモークサーモン&クリームチーズ」は、
フレンチの定番でもあります
「アスパラガスのグリル」は、
バジルソースとの相性も抜群でした
「タコのガルシア風(オイル煮)」は、
柔らかくて美味しい定番メニューです
「ソーセージのトマト煮込み」は、
素朴で美味しい伝統的バスク料理の代表です
春巻きの皮を使って、見た目も御洒落な
「創作風ピンチョス」も人気でした
「バスク風イカ墨ソース」は、
とてもコクがあって美味しかったです。
特別オーダーも受けてくれる、
グリル担当のシェフと記念の1枚です

2011年6月下旬に、スペインのバスク地方・サンセバスチャンを訪れ、「バスク地方伝統のピンチョス」の取材(食べ歩き)をして来ました。バスク地方と言いますと、スペインとフランス両国に文化圏がまたがっているために、食文化も多彩で、グルメな人々にとりましては「美食の聖地」と言えるかもしれませんね(笑)。
サンセバスチャンは、大西洋「ビスケー湾の真珠」と称されるほど、美しい町でして、19世紀に、ハプスブルク家の王妃「マリア・クリスティーナ」が保養地として以来、高級避暑地としても、その名を知られています。私が訪れた6月下旬は、異常気象と言えるほどの猛暑が続き、昼間の最高気温が、なんと42℃以上にもなっていましたので、貝殻のように半円形で美しい海岸「コンチャ(貝殻)海岸」には、連日、海水浴客が各地から集まり、大賑わいでした。「ピンチョス」とは、薄く切ったバケットの上に、様々な具を盛り合わせたり、串で刺した、いわば「バスク風のタパス(おつまみ)」とでも言いましょうか。サンセバスチャンでは、町なかを歩いていますと、いたるところにバル(居酒屋)があり、それぞれのお店には、近所の顔馴染みの人々が集まり、賑っていますが、特に、旧市街の中心部である「憲法広場」や、その周辺に碁盤の目のように広がっている路地には、バルが密集しています。
私は、念願叶って、やっと来ることの出来たサンセバスチャンなのですから、3日間の滞在中、旧市街にある、すべてのバルを巡り、「すべてのピンチョス」のチェックをしようと心に決めました(笑)。そして、旧市街を端から端まで歩き回り、面白そうな「ピンチョス」は、すべて写真を撮りましたが、3日間でその枚数は、800枚を越えていました(笑)。
もちろん、800種類の「ピンチョス」を、すべて試食したわけではありませんが個性的なものは、プロの意地にかけて(?)、殆ど、食べました(笑)。余談になりますが、「お腹いっぱいな時に食べても美味しいと思うものは、本物だ」というのが、私の持論でして、その意味では、見た目はシンプルながら、とても美味しい物が多かったと思います。スペースの関係上、すべての写真を御紹介することは出来ませんが、私の印象に残った、代表的な「ピンチョス」のいくつかを御紹介させて頂きます。

スペイン:ビルバオで「最新のバスク料理」に挑戦編


フランス時代の友人がシェフを務める、
ビルバオの御洒落なレストランで
「最新のバスク料理」を、
一緒に作らせて頂きました
スタッフの人数も多く、
手間暇のかかる仕込みや
盛り付けが多かったです
「焼きトマトのゼリーがけ」は、
とても繊細な味付けで、
懐石料理的な印象でした。
いわゆる、ボリューム感があり、
大胆な盛り付けの「古典的なバスク料理」とは、
かなりかけ離れたイメージでした
「ローストポークの焼きメロン添え」は、
一切のソースが無く、天然塩だけで食べます。
これも、懐石料理に近い発想だと思いましたが、
「低カロリーなヘルシーさ」を
追求してのことらしいです。
時代を感じますね(笑)
旧市街にある、ビルバオ市民の台所
「リベラ市場」にも、シェフの案内で伺いました
市場内には「キノコ専門店」もあり、
日本では手に入らない種類のキノコも
沢山ありました
魚屋さんも何軒も並んでおり、
新鮮な魚介類が豊富にありました
日本では高価な「手長海老」も、
新鮮な物が、大小色々揃っていました
「オリーブ専門店」も数軒あり、
すべてのオリーブを試食させて頂きました(笑)
とても美味しかったです
色鮮やかな夏野菜やフルーツも
豊富にありました。特に「平たい桃」は、
旨味が凝縮しており、美味しかったです
バスク地方には、舌の上でとろけるくらい
上質な「イベリコ生ハム」を
味わうことが出来ます
手作りのパンで作った、
ハム屋さんの「看板」も、
バスク地方らしく御洒落でした

2011年6月下旬に、スペインのバスク地方・ビルバオを訪れ、フランス修行時代の仲間がシェフを務めるレストランで、「最新のバスク料理」に挑戦致しました(笑)。
バスク地方と言いますと、フランスとの国境沿いに位置しており、食文化の面でも、両国の影響を受けておりまして、とても多彩で美味しい料理が多く、美食を愛するグルメな人々にとりましては、一度は訪れたい「美食の聖地」なのです(笑)。
私も、以前から、バスク地方を訪れたいと思っていましたが、ようやく念願が叶いまして、「バスクの美食と食文化」を存分に堪能させて頂きました(笑)。そのお店ごとの品揃えがユニークで、とても興味深かった、「多彩なピンチョス」を楽しむ「バル巡り」も、本当に楽しくて、病み付きになりそうでしたが、まずは地元のローカル市場の模様と、友人のレストランで作らせて頂いた「最新のバスク料理」のレポートをさせて頂きたいと思います。

スペイン:バルセロナで「究極のシーフードパエリア」に挑戦編


バルセロナ市民の台所
「サン・ジュセップ市場」は、
いつも大賑わいで、楽しいです
綺麗なディスプレイの八百屋さんでは、
「完熟トマト」を買いました
魚屋さんも多く「新鮮なシーフード」が
沢山並べられています
「上質なオリーブオイル」や
「スパイス」も豊富にあります
地元でも人気のレストラン
「マリーナ・モンチョ」の外観です
顔馴染みのシェフと一緒に
「究極のシーフードパエリア作り」です
強火が決め手の大鍋でのパエリア作りは、
かなりの迫力です
フレッシュなシーフードを
惜しみなく使うのが 、美味しさの秘密です
美味しそうなパエリアを持って、
ボーイさんと記念の1枚です
試食会は、大好評で、アッという間に
大鍋が空になりました(笑)
ガウディの代表作「サクラダ・ファミリア」も
工事が急ピッチでした
外尾悦郎さんの彫刻「6体の天使像」も
素晴らしかったです

2011年6月下旬にスペインのバルセロナを訪れ、「本場のシーフードパエリア作り」に挑戦致しました(笑)。日中の最高気温は42℃まで上昇し、こちらも異常気象のようで、かなりの暑さでしたが、頑張って「究極の美味しいシーフードパエリア」を完成させることが出来たと思います(笑)。
まずは、大切な材料の仕入れですが、港からも近いランブラス通りにある、大規模なバルセロナ市民の台所「サン・ジュセップ市場」に伺い、「新鮮なシーフード」はもちろんのこと、「上質なサフラン」や「完熟トマト」、「風味豊かなオリーブオイル」に至るまで、すべてにおいて満足の出来る食材を、一度に仕入れることが出来ました。
海岸沿いにあり、私も大好きで、何度も通っている、地元でも大人気のレストラン「マリーナ・モンチヨ」のキッチンをお借りし、顔馴染みでもある、このレストランのシェフと共に、大きなパエリア鍋で作り始めますと、美味しそうな匂いに誘われて、このお店のスタッフのみなさんが次々に集まり始め、結局、スタッフのみなさんの試食会のようになってしまいました(笑)。 まずは、充分に冷やした地元産のスパークリングワイン「カバ」で乾杯し、私が、パエリアをサーブして食事が始まりますと、アッという間に笑顔が広がり、ラテン系のみなさんの盛り上がりは、かなりパワフルで、とても楽しいひと時でした(笑)。
夕方になり、少し日差しが和らいだ頃に、未だ未完成のガウディの代表作「サクラダ・ファミリア」まで、2時間かけて歩いてみました。肌に受ける潮風がとても心地良く、バルセロナにいることを実感致しましたが、久しぶりに見る「サクラダ・ファミリア」は、かなりのスピードで作業が進んでいるようでした。 現地の方に、そのことをお尋ねしましたら、「2010年の11月7日にローマ法王がいらっしゃり、その際にミサが出来るように、コンピューターを導入し、急ピッチで作業が進められた」とのこと。
「生誕の門」にある、外尾悦郎さん作の彫刻「6体の天使像」等も、美しく輝いていました。

フランス・パリ:春の「パリの朝市」を満喫する編


パリ6区、地下鉄「ルネ」の
駅前が朝市の会場でした
オリーブ屋さんのおじさんと
意気投合しました(笑)
手作りで、とても美味しい
「オリーブオイル」です
オリーブの種類の多さに
「さすが、パリですね!」
高品質の「ゲランドの塩」も、
色々ありました
春を感じさせる、
太い「ホワイトアスパラガス」です
フランス人が大好きな
「アーティチョーク」もありました
魚屋さんの包丁さばきは、
鮮やかでした
ローストチキンやポテトも美味しそうでした 「パテ」や「ソーセージ」の
豊富さに驚きました
市場近くのカフェで
「クロック・マダム」の朝食です
「シーフードの盛り合わせ」も、
朝から注文出来ます
「復活祭」用のチョコレートも沢山ありました パリのスーパーには「オリーブオイル」も
種類豊富にあります

2011年3月下旬にアルザス・ブルゴーニュ地方を訪れたのですが、帰国日の朝には、パリ6区の「ルネ」で開催されていた朝市に行ってみました。
天気がとても良く、所狭しと並べられていた食材の数々は、穏やかな朝日に照らされて、美しく輝いて見えました。桜も満開で、まさしく春爛漫の心地良い朝でした(笑)。青空市場で、まず、目に留まったのが、オリーブ屋さんでした。その種類の多さに「さすがに、大都市パリの市場だな!」と感激致しました。
ほとんどの種類のオリーブを試食させて頂きましたが、どれも、大粒で、とても美味しかったです。ここのおじさんの友達が手作りしているという「オリーブオイル」も飲ませて頂きましたが、程よくスパイシーで、フルーティーさもあり、かなり上質なオイルだと思いました。お刺身のカルパッチョなどに合いそうですね。オリーブ屋さんの隣りでは、フランスNo.1の高品質ソルトとして有名な「ゲランドの塩」が売られていました。
日本では、あまり見ることの無い「フレーバーソルト」等も豊富で、値段もとても安く、ビックリ致しました。青果コーナーでは、今が旬のホワイトアスパラガスがとても美味しそうでしたし、フランス人が大好きな「アーティチョーク(朝鮮アザミ)」も、大小色々と揃っていました。ヨーロッパの市場の素晴らしいところは、「すべてが量り売り」だということです。つまり、大きくても、小さくても、曲がっていても、外見は関係ありませんので、不揃いの野菜、果物が沢山並んでいますが、すべてを無駄なく販売することが出来るのです。
この点を、食糧自給率の低い日本は、是非とも見習うべきですよね。魚屋さんもありましたが、魚をさばく包丁使いも見事で、感心致しました。
肉屋さんでは、ロースターでローストチキンやポテトを香ばしく焼いて売っていたり、肉のパイ包み「パテ」や「タルト」、「ソーセージ」類も種類が豊富で、選ぶのに苦労しそうです。朝市を隅々まで見たあとには、近くのカフェで「クロック・マダム」を注文し一休み致しました。お店の入口付近には、ボイルしたシーフードや、殻付きの生牡蠣が氷の上に乗せられており、注文すれば、朝から、このようなシーフードの盛り合わせを頂くことも出来るのです。シャンパンを飲みたくなりますね(笑)。大手のスーパーマーケットも覗いてみましたが、「イースター(復活祭)」用の、ウサギや卵の形をしたチョコレートが、山積みされて売られていました。
もちろん、オリーブオイルも豊富に揃っており、最後に、また「さすがは、パリだな!」と思いました(笑)。

フランス・ブルゴーニュ:ワインの聖地とマスタードの本場を訪れる編


屋根の模様が特徴的なボーヌの
「オテル・デュー」の中庭にて
高級ワイン「オスピス・ドゥ・ボーヌ」
の木箱入りです
歴史あるワイン試飲用のカップ
「タス・ドゥ・バン」です
ナポレオンが愛した高級ワイン
「シャンベルタン」の畑の前で
「シャンベルタン」の農具小屋も周りの
風景にマッチしていました
ディジョンの有名マスタード店
「マイユ」の外観です
店内には、沢山の種類の
マスタードやヴィネガーが並んでいます
日本では珍しい味のマスタードも
試食しながら買うことが出来ます

2011年3月下旬に「コート・ドール(黄金の丘)」と呼ばれ、ブルゴーニュの最高級ワインを産するブドウ畑が続く、広大な丘陵地帯を訪れました。その中心に位置するボーヌには、「オテル・デュー(神の館)」と呼ばれるブルゴーニュワインの殿堂があります。
ここは、元々、中世に建てられた、貧しい人々のための病院でして、その運営費を賄うために、当時からブドウ畑を耕し、ワインを作って、500年以上の間、競売してきました。その規模は、年々縮小されていますが、今でも、こちらの銘柄「オスピス・ドゥ・ボーヌ」は「グラン・クリュ(特級)」として人気が高く、売り上げは、建物の修復などに使われています。ボーヌから、ワイン街道を北上致しますと、「ナポレオンがこよなく愛した」とされる高級赤ワイン「シャンベルタン」のブドウ畑に伺うことが出来ます。
この畑の真ん中に立ち、大きく深呼吸しまして、ブルゴーニュの黄金の大地のオーラを、めいっぱい全身で吸収して来ました(笑)。さらに北上致しますと、マスタードの本場「ディジョン」に到着致します。
こちらでは、日本でもお馴染みのマスタードの老舗「マイユ」に伺いました。店内には、色々なフレーバーのマスタードが並べられており、試食しながら購入することも出来ますが、私のお薦めは、スタンダードの「粒マスタード」です。お醤油やオリーブオイルとの相性も抜群で、とても美味しいマスタードだと思います。

フランス・ブルゴーニュ:コグレ流「和風エスカルゴ料理」に挑戦する編


周りをブルゴーニュのブドウ畑に
囲まれたレストランのキッチンで
本格的なピザ用の石釜もあります
「コグレ流・和風エスカルゴ」は、
オリーブオイルと醤油、味醂が決め手です
この土地の名門ワイン
「オー・コート・ドゥ・ニュイ」との
相性も抜群でした
白味噌がアクセントとなった
「コグレ流・和風サラミピザ」です
修行時代によく作った
「スズキのアメリケーヌ(甲殻類)ソース」です

私は、1985年に、フランス・リヨンの名門レストラン「メール・ブラジエ」で修行させて頂いたのですが、その時に苦労をともにした仲間が、赤ワインの名産地・ブルゴーニュ地方のボーヌにあるレストランのシェフをしていることを知り、アルザス地方からパリに戻る途中で、伺わせて頂きました。
ブルゴーニュ地方の名物料理のひとつに「エスカルゴ」がありますが、このレストランでも、人気定番メニューだということでしたので、御土産代わりに「コグレ流・和風エスカルゴ」を作らせて頂きました。
一般的には、エスカルゴのソースのベースは、バターとパセリなのですが、私は、オリーブオイルと味醂、醤油を隠し味にしまして、軽い味わいながら、コクのあるソースを完成させることが出来ました。この土地を代表する、美味しい赤ワイン「オー・コート・ドゥ・ニュイ」との相性も抜群で、キッチンスタッフのみなさんと、豪華な賄いの食卓を囲みながら、至福の時間を過ごさせて頂きました(笑)。
このレストランには、ピザ用の立派な石釜もありましたので、赤ワインにピッタリな「白味噌風味のサラミピザ」や、リヨンの修行時代に覚えて、とても思い出深い「スズキのアメリケーヌ(甲殻類)ソース」をかつての仲間と一緒に作らせて頂きましたが、26年前の無我夢中だった日々を、昨日の事のように思い出し、初心に戻ることが出来まして、とても嬉しかったです。

フランス・アルザス:アルザスの名門ワイナリーとスイーツ・市場編

通りの名前にも「リースリング」
というワインの銘柄が使われています
リクヴィルの名門ワイナリー
「メゾン・リマー」のカーブ(酒蔵)入口です
定番の辛口白ワインの他にも
「果実系のリキュール類」が豊富にありました
「アルザスのワイングラス」は、
ユニークでオシャレな物が多いですね


ワイナリーのオーナーと、
試飲しながら記念の1枚です
スパイスの効いた定番焼き菓子
「パンデピス」も可愛らしいですね
「アルザス風のマカロン」は、
こんな形の焼き菓子です
伝統的焼き菓子「クグロフ」を焼いている、
地元で人気のお店です
御土産屋さんでは、色々な形の美しい
「クグロフ型」が売られていました
惣菜屋さんでは、バリエーションも豊富な
「パテ」が、沢山並んでいました
青果市場では、じゃが芋の種類の多さに
ビックリ致しました(笑)

2011年3月下旬にフランス西北部のアルザス地方を訪れました。
ライン川を挟んだドイツとの国境近くに位置するために、食文化もドイツの影響をかなり受けておりまして、その融合がとても興味深く、アルザスワイン街道沿いの美しい村々を、ゆっくりと回らせて頂きました。
アルザスは、ボルドー、ブルゴーニュと並ぶ、フランス有数のブドウ産地でして、私も、リクヴィルにある名門ワイナリーのカーブ(酒蔵)に伺いました。こちらでは、全種類のワインを試飲させて頂きましたが、定番の香り高い白ワイン「リースリング」や「ゲヴュルツトラミネール」、「ピノ・グリ」、「ミュスカ」等は、どれも、日本では、めったに味わえないような美味しさで、フルーツベースのリキュールにも、上質な物が多く、感激致しました。アルザスのワイングラスは、とてもユニークな物が多く、持つところが大抵はグリーン色で、カップの形も色々あり、オシャレな絵が入っていたりします。
レストランごとに、オリジナルのグラスがあり、思わず、記念に持って帰りたくなるほどです(笑)。おとぎ話に出てくるような、可愛らしい街並みを歩いていますと、焼き立てのマカロンやクグロフと言った、伝統的な焼き菓子の美味しい匂いにも遭遇致します。決して、見た目が派手なわけではありませんが、どのお店で試食しましても、しみじみ美味しくて、アルザスの食文化の奥深さを垣間見たような気が致します。市場では、野菜や果物も豊富にありますが、特に、印象的だったのは、じゃが芋の種類の多さです。
確かに、ドイツやアルザス地方では、料理の付け合せにじゃが芋をたっぷりと添えることが多く、そのために、パンは出さないレストランもあるくらいなのです。

フランス・アルザス:コグレ流「和風アルザス料理」に挑戦する編


木骨組みと漆喰の伝統的な
アルザス風の建物の中に
レストランはあります
機能的なキッチンの中で、
スタッフのみなさんと記念の1枚です
まだ高校生でもあるホールスタッフ君と
「ベックオフ」を持って
コグレ流にアレンジした、
肉とポテトの重ね焼き「ベックオフ」です
オリーブオイルが決め手の、
コグレ流「和風シュークルート」を持って
「和風シュークルート」を
1人前に盛り付けてみました
ホームステイ先の御家族のみなさんと、
料理を持って記念の1枚です
アルザスワインと味噌、 オリーブオイル
が入った「チキンの煮込み」です
 
「クグロフケーキ」にも、
オリーブオイルを入れて、しっとりさせました
 

私は、1985年にフランス・リヨンの名門レストラン「メール・ブラジエ」で修行させて頂いたのですが、その時に一緒に働いていた仲間が、「故郷のアルザス地方で、レストランをオープンした」との嬉しい知らせを頂きまして、2011年3月下旬にアルザス地方・ストラスブールにあるお店に伺いました。
「ストラスブール」と言いますと、フランスの北西部、ライン川を挟んだドイツとの国境近くにありまして、地理的にも文化的にも、ドイツの影響がとても濃いところです。美しい街並みを歩きますと、ドイツ風の木骨組みと漆喰で構成された風情のある建物が多く、彼のレストランも、そんな木骨組みの歴史ある建物の中にありました。
私は、日本からの御土産に、味噌、醤油、味醂、鰹削り節、オリーブオイル等を持参しまして、アルザスの名物料理である「シュークルート」や、肉とじゃが芋の重ね焼き「ベックオフ」」等を、いつものようなコグレ流に、和風の調味料やオリーブオイルを融合させながら、アレンジして作らせて頂きました(笑)。
そして、レストランスタッフのみなさん全員に食べて頂きましたが、評判は、とても良く、このお店の「新メニュー(裏メニュー)」になるかもしれませんね(笑)。
今回、ホームステイさせて頂いた御家庭でも、その御礼にアルザスワインを贅沢に使った「アルザス風・チキンの煮込み」を作らせて頂きましたが、ここでも、隠し味に、味噌やオリーブオイルを使い、大好評で、本当に嬉しかったです。

北スペイン:サンティアゴ巡礼の道と食文化に触れる旅編(1)


巡礼者の憧れ、
サンティアゴ・デ・コンポステーラの
大聖堂(カテドラル)です
巡礼者の証でもある、
水筒代わりのひょうたんと帆立貝を
くくりつけた杖です
サンティアゴのローカルレストランにて、
素朴な郷土料理を堪能致しました
「青菜と大豆のシンプルなスープ」と
オリーブオイルの相性は抜群でした
「ニンニクとトマトのスープ」は、
家庭料理の定番でもあり、美味しかったです
「川カマスのムニエル」は、
シンプルなオリーブオイルの
ソースが絶妙でした
「ローストチキンの人参ソース」では、
人参本来の美味しさを楽しめました
「アーモンド風味のタルト」は、
素朴ながら何度食べても飽きない美味しさです
「焼きカスタード」は、
もっちりした食感で甘さ控え目な
定番デザートのひとつです
シュー生地のような、ほんのり塩味の
「チョロス」には、
チョコレートソースが合います
「カスタード風味のピューレ」は、
サラッとしてコクがあり、
ビスケットに浸けて頂きます
地元のお菓子屋さんでは、素朴な味わいの
「パイ生地を使ったスイーツ」が多かったです

2010年12月上旬に、ピレネー山脈を越えて、スペイン北西部、ガリシア地方に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す800kmほどの「巡礼の道」をたどる旅をしました。
エルサレム、ローマと並ぶキリスト教3大聖地のひとつであるこの町は、中世以来、多くの巡礼者を集めてきましたが、食文化も独特のものが残されており、以前から、訪れたいと思っていた場所のひとつでした。いわゆる「闘牛とフラメンコ」以外の「素朴なスペイン」をみなさまにも感じて頂けましたら嬉しく思い、数回に分けてレポートさせて頂きます。

北スペイン:サンティアゴ巡礼の道と食文化に触れる旅編(2)

繁盛しているお店は
「美味しい匂いと活気」が溢れています(笑)
アビラの路地裏で見つけた、
地元で人気の居酒屋さんです
「トマトソースで煮たパケット」は、
シェリー酒にも合います
「ポテトとチーズが入ったシンプルなオムレツ」
もタパスの定番です

「オリーブオイルとシェリー酢」の
相性は抜群で、生ハムにも合います
「生ハムとサラミ」も
その土地ごとの個性があり、
とても美味しいです
「パプリカのスープ煮」も
シンプルながら、旨味が引き立ち、
美味しかったです
「マッシュルームのガーリックソテー」も
定番で、飽きない美味しさでした
揚げ餃子のような
「パナジージャ」と「クリームコロッケ」も
コクのある味わいでした
「イカのフリット」も、外はカリッと、
中は柔らかく、新鮮さが生かされていました
ビーフのミートボールもシンプルながら、
旨味が凝縮しており、満足感の残る味でした

2010年12月上旬に、ピレネー山脈を越えて、スペイン北西部、ガリシア地方に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す800kmほどの「巡礼の道」をたどる旅をしました。
エルサレム、ローマと並ぶキリスト教3大聖地のひとつであるこの町は、中世以来、多くの巡礼者を集めてきましたが、食文化も独特のものが残されており、以前から、訪れたいと思っていた場所のひとつでした。
特に冬場、夜の長い北スペインでは、気軽に、タパス(小皿の料理)を楽しめるお店も多く、地元の馴染みの酒場で、美味しいタパスをつまみながら、楽しく語らう人々の輪を、寒さ厳しい北スペインの路地裏で見かけるにつけ、私まで、その語らいの中に入っているような温かい気持ちになってきました(笑)

北スペイン:サンティアゴ巡礼の道と食文化に触れる旅編(3)


世界遺産に登録されている、
荘厳な「レオンの大聖堂(カテドラル)」です

帆立貝をかたどった
「サンティアゴへの巡礼の道」を
意味するマークです
市場には
「レオンの伝統的製法による商品を扱っています」
という看板もありました
「アヒージョ」という
オリーブオイル煮の瓶詰めです。
(ムール貝、うなぎの稚魚、手長海老、タコ)
個性的で可愛らしいラベルの
「チーズや乳製品」もたくさんありました
北スペインでよく食べられている、
美味しい「アンチョビ」を発見致しました
魚屋さんで、
サンティアゴのシンボルマークでもある
「帆立貝」を見つけました
肉屋さんには、
地元で人気の個性的な「腸詰めや生ハム」が
たくさん並んでいました
「オリーブの実」も、
北スペインの食卓に欠かすことが出来ない
代表的な食材のひとつです
「オリーブの実」だけでも、
様々な種類、味付けがあり、
すべて試食させてもらいました(笑)
「クルミ」も北スペインの
代表的特産品の ひとつで、
クルミオイルや酢、お菓子もあります
巨大で曲がった不揃いの
「ズッキーニ」も、
堂々と市場に並んでいました(笑)
北スペインの家庭料理によく使われている
巨大な「玉葱」と、ヒモで結ばれた
「ニンニク」です
 
「ブロッコリー」、「カリフラワー」などの
花野菜も豊富に揃っていました
 

2010年12月上旬に、ピレネー山脈を越えて、スペイン北西部、ガリシア地方に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す800kmほどの「巡礼の道」をたどる旅をしました。
エルサレム、ローマと並ぶキリスト教3大聖地のひとつであるこの町は、中世以来、多くの巡礼者を集めてきましたが、食文化も独特のものが残されており、以前から、訪れたいと思っていた場所のひとつでした。
10-12世紀にかけて栄えた旧レオン王国の首都であり、中世には、サンティアゴ巡礼路の要所であった古都「レオン」では、市庁舎前広場にて、伝統的かつ大規模な朝市が定期的に開催されることを知り、早速、見学に訪れました。その時の模様をレポートさせて頂きます。

 

南西フランス:カルカッソンヌで「美味しいオリーブオイルとカスレ」に出会う編

世界遺産「カルカッソンヌ」の
城壁の入口にて
コムタル城内で見つけた、
古代の「オリーブ圧搾機」です
地元産の美味しいオリーブオイル
「ローリボ」です
「テーブルオリーブ」も、
大粒で上質でした
煮込み料理用の「ハーブミックスの束」です
季節柄「野生の珍しいキノコ」も
たくさんありました
「クルミやノワゼット」も、
特産品のひとつです
ビン詰めの「カスレ」や「コンフィー」も
定番商品です
元気に修行中の辻調理師学校の後輩、
新畑君と一緒に
地元の伝統料理「カスレ」は、
オリーブオイルとの相性も抜群です
 

1997年に世界遺産に登録された城塞都市「カルカッソンヌ」を訪れました。城壁内のコムタル城には、数々の遺跡が残されておりましたが、特に、古代の石で出来た「オリーブ圧搾機」や「オリーブオイル貯蔵用の壺」が印象に残りました。南西フランスでも、オリーブオイルは、永い時間の中で「人々の生活に無くてはならない物」だったのですね。
旧市街で、地元産の美味しいオリーブオイルに出会いました。イタリア産に比べますと、あまりスパイシーではありませんが、フルーティーで、香りが良く、この辺りの郷土料理との相性も抜群でした。城壁近くのレストランには、私の母校・辻調理師学校の後輩が元気に修行中でして、早速、彼に地元の名物料理「カスレ」を作って頂きました。
「カスレ」とは、低温の脂で柔らかく煮た鴨もも肉のコンフィーやソーセージ、豆類を土鍋で煮込んだ、素朴な冬の定番料理なのですが、豆には、コンフィーやソーセージの旨味が染み込んでおり、ここに、地元産の上質なオリーブオイルをかけますと「最高の美味しさ!」になり、毎日でも食べたくなってしまいます(笑)。

南西フランス:アルビで「画家・ロートレックの料理」を堪能する編

ロートレックの生家の前の「通り」にも、
彼の名前が付けられています
アルビ旧市街、タルン川沿いの
ロートレック美術館は、
赤レンガ作りでした
見慣れた素晴らしい作品が多い
ロートレック美術館内の彼の肖像画の前で
名前の頭文字HTLを組み合わせて作った、
日本の印鑑型のサインです
ロートレックメニューの前菜は、
とてもシンプルで美味しかったです
甲殻類の旨味が生かされた、
味わい深いビスク・スープでした
画家らしい、斬新な色彩感覚の
盛り付けが印象的だった魚料理です
キャラメルソースを添えた、
洋梨のとてもオシャレなデザートでした
とても気さくで腕の良いシェフ、
シェリー・エルノー氏と共に
コーヒーと共にサーヴィスされた
数種類のマカロンも個性的でした
 
 

パリのムーラン・ルージュに集まる人間達を冷ややかな目で眺め、ちょっぴり皮肉を交えて描いた画家、アンリ・トゥールーズ・ド・ロートレックの生まれ故郷「アルビ」を訪れました。
彼は、貴族でありながら、乗馬や料理にも興味を持ち、料理のレシピ本も出版するほどの料理好きだったそうで、それが、どんな料理だったのか、以前から食べてみたいと思っていました。 「アルビ」の旧市街にあるレストラン「ラ・ビギュイエール・アルビ」でその夢が実現しましたので、早速、メニューを御紹介させて頂きます。
(前菜)魚のパテと海老のカクテル風(スープ)甲殻類のクリームスープ・ビスク(メイン)川カマスの赤ワインソース添え(デザート)洋ナシのパイ包み焼きとマカロンどの料理も、画家らしい色彩感覚が素晴らしいと思いました。味付けも、サッパリとしており、とても食べ易かったです。
食事の後には、近くの「ロートレック美術館」にも伺いましたが、お馴染みのポスターや、少年時代の手紙、落書き入りのラテン語の辞書等、とても繊細で素晴らしい物がたくさんあり、興味深く見入ってしまいました。
彼は、日本の文化が大好きだったそうで、絵に添えるサインの中には、日本の印鑑を真似た物もありました。(名前の頭文字H、T、Lを組み合わせています)

南西フランス:サルラで有名な「土曜日朝市」で買出し編

サルラの朝市には
「南西フランス産のオリーブ」専門店
も数軒ありました
「南西フランス産のオリーブ」は、
とても上質で美味しかったです
オリーブの実は、地元サルラでも、
人気食材のひとつです
オリーブの実で作ったペーストや
ソース類も豊富にありました
この地方の名産品「フォアグラ」の専門店も
多数出店していました
「フレッシュトリフ」の専門店も、
サルラの朝市ならでは、です
収穫したての「フレッシュ黒トリフ」は、
とても良い香りでした
フランスでは、とても珍しい
「フレッシュ白トリフ」もありました
トリフ風味のオイルやヴィネガーも
豊富に揃っていました
トリフ風味の食前酒は、
少し甘くて、飲み易かったです
新鮮で色鮮やかな野菜・フルーツ類も
たくさんありました
ローストチキンやポテトを売る
惣菜屋さんも人気でした

中世からルネッサンス、17世紀の建物が混在して残る街並みで知られるサルラは、町全体が「建築博物館」といった様子でした。
13-14世紀に商業の中心地として繁栄し、14-15世紀の百年戦争の間に荒れ果てた建物の修復を行ったり、その後増築したことによって、独特の建築物が生まれたようです。町の中心のリベルテ広場では、毎週土曜日に、この地方で最も活気ある朝市が開かれることを知り、私も早速、買出しに出かけました。
この地方の名産品であるトリュフやフォアグラを使った珍しい商品が、予想以上に豊富にあり、とても興味深かく、楽しかったです。南西フランス産のオリーブも、地元で人気が高く、上質で美味しいオリーブの実やオリーブオイル、ペースト、ソース類等の商品も、思いがけずにたくさん発見し、オリーブ好きの私にとりましては、とても嬉しい買出しになりました(笑)。

南西フランス:ボルドーの名門ワイナリーを訪問編

ボルドー空港のターンテーブルにも
大きなワインボトルがありました
どこまでも続く、
広大な「サンテ・ミリオン」のブドウ畑です
石灰岩を掘って作った、
巨大な自然のワインカーブには感激しました
年代物のワイン熟成樽は、
周囲がカビで覆われていました
とても上質で美味しい
「サンテ・ミリオン」のワインの数々です
赤ワイン用のブドウで作った 「天然塩」も、
美味しかったです
「シャトー・フラン・メイネ」の社長夫人
直々に解説して頂きました
とても美味しいボルドーワインで、
至福の時間を過ごしました
 
 

2010年10月下旬に、スペイン国境に近い南西フランスを訪れ、以前から興味のあった、ボルドーの名門ワイナリー数社を取材させて頂きました。
ボルドーは、かつて、イギリス領だったこともあり、12-15世紀頃には、イギリスがフランスワインの最大の市場になり、貿易の中心地ボルドーに、莫大な富をもたらしました。そして、ボルドーのブドウ畑は、より上質なワインを求めるイギリス人のおかげで、大きく発展したという歴史的な背景があります。
今回、伺ったワイナリーの中では、特に名高い銘柄「サンテ・ミリオン」の名門ワイナリー「シャトー・フラン・メイネ」の、石灰岩を掘った、巨大な自然のワインカーブが印象に残りましたので、その様子を写真で御紹介させて頂きます。

ドイツ:JALの「機内食」開発編

フランクフルトは、世界的な国際見本市が定期的に開催される大都市ですので、空港近くの機内食会社も、インターナショルなメニュー開発を日々、続けています。
コグレ流・ビーフ料理の開発風景です
何度も試作と試食を繰り返しました
総料理長にも
真剣な眼差しで 御覧頂きました
完成した料理を持って、
総料理長と記念撮影です
その他にも、美味しい料理が
たくさん出来ました
JAL関係者の皆様にも、
とても好評でした

2010年5月のニューヨークに引き続き、7月中旬には、JALの機内食のメニュー開発の仕事で、ドイツのフランクフルトを訪れました。
空港近くのケータリング会社に伺い、現地の総料理長をはじめとした、トップクラスのシェフ達にお集まり頂きまして、丸々3日間、朝から晩まで、とても中身の濃い「開発会議」となりました。もちろん、ファーストクラスからビジネスクラス、エコノミークラスに至るまで、あらゆるメニューの1年分の開発でしたので、品数にしますと、かなりの量になりまして、試食だけでも、本当に「体力勝負」と言った感じでした(笑)。
ドイツは、特に、じっくり煮込んだ「ビーフ料理」と「ポテト料理」がとても美味しい国ですから、「コグレ流・機内食」でも、その辺を意識しまして、伝統的な「和食材」や「オリーブオイル」も取り入れ、ヘルシー感覚あふれる、とても美味しいメニューが、何品も誕生致しました。
実際に、今回のメニューをお客様にお召し上がり頂くまでには、もうしばらく、時間がかかりますので、今は、詳しい内容をお知らせ出来ずに、とても残念なのですが、「ゴー・サイン」が出ましたら、ブログ等でお知らせ致しますので、どうぞ、御期待下さいませ。

ベルギー:美味しいホットワインを探す旅編

ブリュッセルのクリスマスマーケットで
見つけた「ホットワイン屋さん」です
クリスマスバージョンのラベルを貼った
「ホットワイン用の赤ワイン」です
このお店では、シナモンが効いた 
「大人の味のホットワイン」が人気でした
寒い冬は、ベルギーらしくカカオが香ばしい
「ホットチョコレート」も人気です

2005年12月に、寒さ厳しいベルギーを訪れ、美味しいホットワインを求めて、クリスマスムード一色の街並みを歩き回りました。「クリスマスマーケット」の立ち並ぶ広場には、大抵、大きなお鍋で沸かした、香り高いホットワインを売っているお店があり、各国からの観光客に大人気です。私も、各地で「ヴァン・ショー(熱いワイン)」の看板を見つけますと、必ず飲んでみましたが、お店ごとに「こだわりの味」があるようで、色々な味わいがあり、とても興味深かったです。なぜ、このように味のバリエーションがあるのか?と言いますと、まず、使うワインの違いがあります。基本的には、あまり高価でない、軽めのタイプ(赤)がホットワインには合うようです。さらに、甘味は砂糖だけにするのか、ハチミツも加えるのか?とか、シナモンなどのスパイス、レモン、オレンジといった柑橘系の物を入れるか否かで、味は微妙に変化します。とても奥が深いですね!

ベルギー:チョコレートの本場を探る旅編

クリスマスの飾り付けが素晴らしい
「チョコレートショップ」です
食べるのがもったいない位オシャレな
ラッピングをしています
「チョコレートショップ」のイメージが
変わるほど斬新ですね
クリスマスマーケットで見つけた
「チョコレートショップ」です

ベルギーの街並みを歩いていますと、本当に美味しそうなチョコレートの香りが漂ってきます。例えば、スーパーマーケットでも、レジを出た所には必ず、カラフルな「チョコレートのスタンド(売り場)」があり、買い物を終えたファミリーが、吸い寄せられるように近づいて、数種類のチョコレートを買って行く姿を良く見かけます。また「イースター」、「クリスマス」等のお祭りや、季節ごとに変わるショーウインドーの飾り付けは、とてもオシャレで素晴らしく、見ているだけでも楽しくなってきます。夕方、華やかな内装のチョコレート屋さんを覗いてみますと、仕事帰りのスーツを着たサラリーマン達が、店先で辛抱強く並んで、好きなチョコレートを選んで箱に詰めてもらっていますが、その姿は、まさに「チョコレートがベルギーの大切な食文化である」ことを物語っているように思いました。

ベルギー:ブリュッセルの「クリスマス・マーケット」を御案内編

クリスマス仕立ての可愛らしい人形や
飾り物を売るお店が人気です
ベルギー名物、クリームタップリの
「ワッフル」も美味しいです
地元産のフレッシュチーズも沢山あり
、お好みでカットしてくれます
南フランス産の美味しい
「オリーブオイル」まで売っていました!
自家製ソーセージも、様々なスパイスが
効いて食べ応えがあります
ドライタイプの「サラミソーセージ」は
ビールにピッタリです

12月も中旬を過ぎますと、街はクリスマスムード一色になり「クリスマス・マーケット」もあちこちでオープン致します。特に、ベルギーの首都・ブリュッセルの「クリスマス・マーケット」は、「美食の国」らしく、美味しそうな食料品を扱うお店も豊富で、見て回るだけでも幸せな気持ちになります(笑)勿論、一般的な「クリスマスグッズ」も可愛らしい手作り品が多く「ベルギー人のセンスの良さ」も実感致しましたし、世界中から訪れた観光客のみなさんにとりましては、お土産にしたい物が多すぎて、選ぶのに頭を悩ませてしまいそうですね。

ベルギー:「美食の国」の美味しいメニュー編

切妻屋根が可愛らしい
「ブルジュ」の家並みです
冬場は、生牡蠣などの貝類も
オーダー出来ます
とても美味しい
「ムール貝の白ワイン蒸し」です
ムール貝は、
かなり重い鉄鍋一杯に入っています
絶品の
「アンディーブとハムのグラタン」です
「ワーテルゾーイ」には
「シメイビール」が合います

私がベルギーに行くと、必ず食べる料理が「ムール貝の白ワイン蒸し」です。付け合せは、なぜか「ポテトフライ」なのですが、ウニのようにトロリとした大粒のムール貝の美味しさは「世界一」かもしれません。しかも、大きなバケツのようなお鍋に入って1500円くらいなのですから、嬉しくなってしまいます(笑)。殻一枚をフォーク代わりにして食べるのがコツです。その他にも、季節が冬であれば、レストランの店先には、新鮮な北海産のシーフードが色取り取りに並べられ、生牡蠣なども注文することが出来ます。ベルギー原産の野菜と言えば「アンディーブ」が有名ですが、日本では、まだ高価で、サラダ菜に混ぜて使われることが多いのですが、こちらでは贅沢に、丸ごと蒸し、ハムで巻いてホワイトソースをかけ、チーズも振ってグラタンにします。私は、数年前に、この料理を「ブルジュ」で初めて食べたのですが、あまりの美味しさに、声が出ないほど感激したことを、今でもはっきりと覚えています。その他の名物料理と言いますと、チキンとポテトを湯がいてクリームソースをかけた「ゲント風ワーテルゾーイ」もあっさりとしていて美味しいです。この料理には「シメイ」という辛口の修道院ビールがよく合います。

オランダ:質素な食文化の謎を解明する旅編

屋台の定番「ニシンの酢漬け」は、
そのまま食べるかパンに挟みます
レストランの前菜も「ニシンのパテ」
でしたが、美味しかったです
ザーンセ・スカンスの 「ゴーダチーズ工場」
にてミルクを固める工程です
固まったチーズは、水分を抜き 
ゆっくりと乾燥させて仕上げます
ザーンセ・スカンスは「木靴」でも有名で、
製作小屋もあります
オランダらしい風車の風景が広がる
ザーンセ・スカンスの村です

2005年12月にゴーダチーズの取材で、オランダを訪れました。実は、以前から疑問に思っていたのですが、お隣りのベルギーが「美食の国」なのに、なぜオランダは「質素な食文化」なのか?その理由が、今回の訪問ではっきりしました。どうやら「宗教の違い」が影響しているようです。オランダは「プロテスタント」、つまり「質素・禁欲」が基本ですから外食もあまりせずに、弁当持参が多く、結果としてレストランも発展せずに、今日に至っているようです。その点、「カトリック」のベルギーには、美食文化が受け継がれ、舌の肥えたベルギー人によってレストランが淘汰され、レベルも上がっていったようです。今回も、オランダの屋台では、美味しい「ニシンの酢漬け」をよく食べましたが、残念ながら、他の料理はあまり見かけませんでした。でも、その理由が分かればシンプルな料理も素直に受け入れられます。「郷に入れば、郷に従え」ですね。

ポルトガル:「南蛮菓子」のルーツを探る旅編

ポルトガル人は「カフェ」で
コーヒーを飲むのが大好きです
街中のいたる所に美味しそうな
お菓子屋さんがあります
北部で見つけた、
カステラのルーツ「パォン・デ・ロー」です
パイで包んだ、シロップ漬けの
「フィオス・デ・オヴォシュ」です
日本でも人気の「エッグタルト」の
原型は濃厚な味わいです
コインブラの伝統菓子は
カスタード系クリームが美味しかったです
「チョコレートムース」は、
デザートの定番として人気があります
秋の味覚「焼き栗」は、
とても香ばしく、ポルト酒に合います

ポルトガルでは、様々な伝統菓子が、今でも女性達の手によって作られています。その中には、かつて日本に伝えられた「南蛮菓子」のルーツもあります。今回はそんな「海を渡ったお菓子」を求めて各地を歩き、「ポルトガルのスイーツ文化」を取材して来ました。まずは「パォン・デ・ロー」ですが、「日本のカステラの原型」と言われているお菓子で、ポルトガル北部でよく見かけます。現在でも「復活祭」には欠かせないお菓子として有名で、その素朴な味わいが、長く愛されている理由だと思いました。次に「フィオス・デ・オヴォシュ」ですが、これは、ポルトガルの伝統菓子の中でも最も古い物のひとつで、大航海時代に貿易と共に、アジア各地に伝えられました。日本では、博多銘菓「鶏卵そうめん」として、今も昔とほぼ同じ製法で作られています。ポルトガルでは、季節を問わずに、全国的に作られていますが、他のお菓子の材料として使われることが多いようです。例えば、ポルトガルの北部「アベイロ」では、シロップを染み込ませて、薄いパイ生地に包んだ「フィオス・デ・オヴォシュ」を見つけました。その他では「パスティス・デ・ナタ(エッグタルト)」も数年前に日本でブームになりましたが、現地で食べますと、甘味も強く、濃厚な味わいでした。全体的にポルトガルのお菓子は「カスタードクリーム系」が多いように感じましたが、特に「コインブラ」で食べた伝統菓子は、サクサクとした軽いパイ生地に濃厚なカスタードクリームが絞り込まれており、とてもバランスが良く、美味しかったです。レストランのデザートの定番と言えば「ムース・デ・ショコラーテ(チョコレートムース)」ですが、「ポルト酒」や「ラム酒」をお好みでかけますと、チョコレートの香りが際立ち、食事の締め括りには最高の一品になります。最後に、お菓子ではありませんが、季節が秋でしたら「焼き栗」も薦めです。独特の香ばしさが食欲を掻き立てますし、「ポルト酒のおつまみ」として最高だと思います(笑)

ポルトガル:美味しい「オリーブオイル・クッキング」編

豆、玉葱、トマトの入った定番の
「ミックスサラダ」です
新鮮な海老は、ニンニクと
オリーブオイルだけでシンプルに調理します
珍しい「タコのリゾット」も
ポルトガルならではの美味しさです
魚市場でも新鮮なタコやイカが
たくさん売られています
定番の「干しタラのグラタン」も
オリーブオイルと合います
「干したら」は、家庭料理に
良く使われる保存食の代表です
「イカのグリル」もレモンを絞り
オリーブオイルをかけて食べます
「チキンロースト」は、
様々なスパイスとフルーツが決め手です

ポルトガル各地を訪れ「オリーブオイルを使った食文化」の取材をして来ましたが、同じイベリア半島にありながらも「スペイン料理」とはかなり違うことに気が付きました。まず「食材の組み合わせ」がユニークで、バリエーションに富んでおり、「スパイスの使い方や味付け」も旨いと思いました。「ポルトガル料理の基本」は、「ニンニク、玉葱、オリーブオイル」をベースにしていることだと思いますが、どの料理も、意外にアッサリしているのが魅力で、それは「上質な(軽い)オリーブオイルを使っていること」の証しでもあると思います。是非、皆様にも「日本人の味覚に合うポルトガル」で「食べ歩き」されることをお薦め致します。

ポルトガル:ポルト酒の産地を訪ねる旅編

日本でも有名な
「サンディマン」の酒蔵を訪れました
「サンディマン」の酒蔵内部は
博物館になっています
ポルト酒はオーク樽で
長い時間をかけて熟成させます
地元のワインセラーでは
数多くの銘柄が揃っています
ワインバーで、
年代物のポルト酒の利き酒に挑戦です
色や味と香りに深みのある
年代物のポルト酒です

2003年11月にポルトガル北部のポルト地方を訪れ、「ポルト酒」の酒蔵を何軒か取材し、現地でしか飲めないような「年代物のポルト酒」を沢山試飲して来ました(笑)「液体の宝石」とも呼ばれる「ポルト酒」は、1次発酵の途中でブランディーを加えて発酵を止める、いわゆる「酒精強化ワイン」の一種です。(ちなみに「ポルト」、「マデラ」、「シェリー」が「世界三大酒精強化ワイン」と呼ばれています。)発酵を途中で止めることにより「ブドウ本来の自然な甘さが残っている」のが特徴で、レストランでは、少し冷やして「食前酒」や「食後酒」として出されることが多く、世界的にとても人気があるワインのひとつですが、今回の取材を通して改めて「ポルト酒の奥深さ」を理解することが出来まして、益々「ポルト酒」のファンになりました。特に、20年熟成、30年熟成、40年熟成と、3種類の飲み比べをしました時には、確実にそれぞれの10年間の差が、「味の深みの差」としてグラスの中に凝縮されており、とても感動致しました。私も年齢を重ねる度に「ポルト酒」と同じように「味わい のある人生」を目指したいと思います。

ポルトガル:ポルトガルのオリーブを探す旅編

リスボンの市場では
必ずオリーブの実が売られています
色鮮やかなオリーブの実には
様々な味付けがしてあります
「鰯の塩焼き」には
レモンを搾りオリーブオイルをかけます
「白身魚のスープ」にも
オリーブオイルをかけて食べます

イベリア半島の南西に位置するポルトガルの料理は「スペイン料理と似て非なるものだ」ということが、今回の取材でよく分かりました。「素朴な民衆の味」という点では、スペイン料理にも通じる部分もありますが、「料理素材の組み合わせ」は、ポルトガルの方がバラエティーに富んでいて、スペイン人ならびっくりするような香辛料の使い方や味付けをすることもあります。さらに、オリーブオイルとガーリックをベースにしているにも関わらず、意外なほどサッパリしており、それが我々日本人の味覚にも合う理由だと思いました。「ナザレ」等の漁師町では「ここは日本?」と間違えてしまうような「鰯の塩焼き」が出てきたり「鯵の干物」を売っていたりしますが、そこに登場するのが「美味しいオリーブオイル」なのです。レモンを搾り、お醤油感覚でオイルをかけて食べるのですが、これが本当にサッパリとしていて美味しいのです。また、スープや煮物にも、お好みでオリーブオイルをかけて食べますが、香りが引き立ち、食欲をそそります。是非、日本でも「食卓にはオリーブオイル」を習慣にして、色々な料理にかけたら新しい発見があるかもしませんね。

ポルトガル:各地の市場を訪ね歩く旅編

ニンニク・玉葱・オリーブは、
ポルトガル料理の基本です
地方の素朴な市場にも
野菜・フルーツは豊富に揃っています
オリーブの実は種類も多く、
色々な味付けがしてあります
各地の魚市場には、
大西洋の新鮮な魚介類が溢れています
「鯵の開き」は、日本と同じ方法で
天日干しして作ります
我が国との「食文化の繋がり」を 感じさせる
「干物」です

2003年11月にポルトガルを訪れ、「オリーブオイルを中心とした食文化」の取材をして来ました。南北に長いポルトガルの各地方を時間をかけて回り「各地の市場から、その地方独特の食文化を垣間見ることが出来た」のは、貴重な収穫でした。特に、首都・リスボンの大規模な市場では、至る所で「ガーリック」と「オニオン」、[オリーブ」、「唐辛子」等が売られており、「ポルトガル料理の美味しさの基本が何であるのか」をすぐに理解することが出来ました。一方、田舎の港町に近い市場に行きますと、日本でも見かけるような新鮮な魚介類が豊富で、「ナザレ」辺りでは「鯵の干物」を売っていたりします。日本の食文化にも大きな影響を与えた、我々とも繋がりの深い「ポルトガルの食文化」を探る旅は、本当に 興味が尽きません。勿論、「上質のオリーブオイル」も各地で見つけることが出来て 「鰯の塩焼き」等、様々な料理にかけて食べましたが、とても軽くて美味しかったです。

イギリス:「有名サンドイッチショップ」の商品開発編

ロンドンにて、社長(右)と
本社・経営陣のみなさんです
現地スタッフの国籍は様々で、
とても明るい雰囲気です
ショップには常時30種類以上の商品が並びます 東京の英国大使館での
オープニングパーティーにて

2002年、ロンドンで、最も人気のあるサンドイッチショップ「プレタ・マンジェ」が、日本にも進出することになり、その商品開発全般を私が担当させて頂くことになりました。まずは、半年間ほどロンドンの本社に伺い、あらゆる商品を試食したり、現地のショップ、キッチンの様子を取材して、日本での開発のヒントに致しました。年間の開発商品数は100種類を超え、「添加物を一切使わずにヒット商品を生み出すこと」の大変さを、身を以って体験しておりますが、私が開発した商品が、逆にロンドンで売られて、現地で大ヒットすることもあり、とてもやり甲斐を感じております。

南スペイン:オリーブオイルとスローフードの取材編

初夏のアンダルシア地方は、
ひまわり畑の黄色い絨毯で覆われます。
ミハスの高台からは、オリーブの木々と
美しい地中海が一望出来ます。
アンダルシア地方のオリーブオイルは、
品質の高さで有名です。
じっくり熟成させたイベリコ産生ハムは、
タパス(おつまみ)の王様です。
身近な食材で豪快に作るパエリアは、
元々男性の手料理です。
人気のあるバールでは、
会話を楽しむ人々でいつも賑っています。

2008年5月に、スペイン南部アンダルシア地方を訪れ、上質のオリーブオイルとスローフードの取材をして来ました。
この時期、どこまでも続く広大な大地は、オリーブ畑のグリーンとひまわり畑の黄色 で覆い尽され、目障りな看板が1つも無い、その雄大で素晴らしい景色が、人々の心を癒し、和ませてくれます。素朴で明るく人懐っこい、アンダルシア地方の人々は、「自然の恵み」と「心の豊かさ」をとても大切にしており、彼らと囲んだ食卓からは、今の日本人が忘れかけている「大切な何か」が伝わって来て、「豊かな心の御裾分け」を頂けたような気がしました。今回のレポートをブログでもご紹介させて頂きますので、是非、ご覧下さいませ。

南ドイツ:新ワインを楽しむ会で腕前披露編

ワイナリー近くのレストランが会場でした 地元の市場での仕入れは楽しいです
会場周辺は広大なブドウ畑です 今年の新ワインは素晴らしいです
明るく元気なスタッフの皆さんと 赤味噌風味のビーフの煮込みは大好評でした

2007年10月中旬に、南ドイツ・リューデスハイムの名門ワイナリーのオーナーより「今年の新ワインを楽しむ会」にゲストシェフとして御招き頂き、味噌、醤油、味醂、鰹節といった和の調味料と白衣、庖丁をスーツケースに詰め込み、フランクフルト経由で現地入りしました。
リューデスハイムは、もう冬で、かなり寒かったものですから、メニュー的には、温かい煮込み 料理を中心に、久々にボリューム感のある肉料理を沢山作らせて頂きましたが、和の調味料とコグレお気に入りの上質のオリーブオイルがベースのヘルシーな御料理の数々は、どれも大好評で、多くのドイツ人のお客様から「レシピを是非、教えて下さい」と頼まれ、とても嬉しかったです。南ドイツ滞在のレポートは、ブログでも書いていますので、そちらもご覧下さいませ。

フランス:オムレツ&南仏市場編

モンサンミッシェルの名店「プーラルド」にて 名物オムレツ作りに挑戦
好評でした! オムレツは軽さがポイントです
フランス・モンサンミッシュルで名物のオムレツ作りに挑戦しました。全卵をゆっくり泡立て、直火で焼きます。中はトローリ、クリーミーです。
   
南仏・ニースで腕前を披露 ニースの朝市で仕入れ。トマトが美味!
ニースは魚もフレッシュです オリーブも多種あります
南フランス、ニースのレストランで料理を披露しました。海岸近くの朝市はとても楽しく、見事なオリーブもたくさんあります。

イタリア:シシリア・オリーブのソムリエ受賞式編

オリーブのソムリエの認定証とトロフィーです 会場となったお城の前で
受賞記念にオリーブオイルクッキング ヘルシーな野菜料理です
シシリアにある世界一の名門オリーブ園のラヴィダ家より日本人初の「オリーブオイルのソムリエ」の称号を頂きました。授賞式はラヴィダ家のお城で行われ、記念とお礼に絞りたてのヌーボーオイルでお料理し大好評でした。

イタリア:シシリア・ラヴィダオリーブ園編

オリーブの実を収穫します ほとんどグリーンの実を集めます
まずは洗います 機械にかけます
つぶして絞ります 香り豊かな極上オイルです
絞りたてオイルです タンクで2ヶ月置き、水分を除きます
ラヴィダオリーブ園でのオイル作り風景です。シンプルに果実を洗って、つぶして絞るだけですが衛生管理は完璧です。絞ったオイルはタンクに2ヵ月置き余分な水分を除きます。

イタリア:シシリア・パレルモの市場編

この時期だけのフレッシュオリーブの実です これもレモンの一種です
パレルモの市場はいつも野菜・果実が元気いっぱいで大好きです。秋にはフレッシュオリーブの実や大きなレモンの実も売られています。かつて修行したレストランのオーナーもお元気でした。
かつて修行したレストランで  

イタリア:ナポリ・ピザ編

地元でNo.1の店でピザ作りです 高温で焼くのがコツです
ナポリで人気NO.1のレストランでピザ作りに挑戦しました。生地はモチモチ、しっとりしておりコクのあるトマトソースとのバランスが最高です。
ナポリのピザはモチモチ。美味しいです  

フランス:フランス料理の神様・誕生日お祝い編

ポール・ボキューズ氏は偉大なる師匠です 80才(傘寿)なので豪華な傘をプレゼント
偉大なる師匠ポールボキューズ氏の80歳(傘寿)のバースディーに招かれリヨンまで行ってきました。日本好きな師の為に京都で作った番傘をプレゼントしました。
お祝いするはずが逆に激励されました  
(僕の修業先 レストラン メール・ブラジエはかつて三ツ星でボキューズ氏の修業先でもあります)
かつての修行先・メール・ブラジェの
フレスコ画
 
西ヨーロッパ

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料理研究家 小暮 剛

〒273-0002 
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