海外出張日誌> 北米・カナダ

ニューヨーク:JALの「機内食」開発編

世界各国から集まり、御協力して頂いた、
腕の良い名シェフ達です。
和食のメニュー開発に御協力して頂いた、
腕の良い板前さん達です。
食材探しと試作には、かなりの時間を費やし、
本当に頑張りました。
限られた食材、制約の中でも、
素晴らしいメニューが完成致しました。
JAL関係の皆様にも御参加して頂き、
より良いメニューの検討中です。
御試食中の皆様からは
「本当に美味しいですね!」 との
声もあがりました。

2010年5月から、JAL国際線・海外発全線の機内食の開発に携わらせて頂くことになりました。
そのスタートは、5月中旬のニューヨークからでしたが、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスと、すべての機内食の1年分のメニューを、和食・洋食の両方とも担当させて頂きましたので、皿数に致しますと数百種類に及びまして、試食もかなり大変でしたが(笑)、現地ケータリング会社の皆様にも、本当に限られた制約の中で、かなり頑張って頂きまして、最終的には、自信を持ってお薦め出来る、とても良いメニューに仕上がったと思います。
来月は、パリ・フランクフルトに伺わせて頂く予定ですが、これからも、お店を持たない「出張料理人・コグレ」ならではの経験を活かし、JALに乗って頂いた皆様に、「快適で美味しい時間」をお楽しみ頂けますように精一杯頑張りますので、どうぞ応援を宜しくお願い致します。

ニューヨーク:デリとオリーブオイルの取材編

ヘルシーな「巻き寿司」は
NYデリでも人気の定番商品です
色取り取りのサラダ類も「量り売り」で
自由に購入出来ます
ヘルシーなイメージの魚介類の
人気は高く品揃えも豊富です
「オリーブの実」の種類と
味付けの多さにびっくりしました
日本でもお馴染みの
「上質なオリーブオイル」もありました
ピュアオイルも含めると、
物凄い数のオリーブオイルでした

2005年5月に、デリ(お惣菜)とオリーブオイルの取材でニューヨークを訪れました。ダウンタウンからハーレムに向かって歩き始め、面白そうなお店や商品があると立ち寄り、「その場で買って食べられる物は、すぐに買って食べ」の連続で、かなりきつかったですが、さすがに国際都市・ニューヨークです。デリのレベルはとても高く、多民族都市を反映してか、味付けもバリエーションが豊富で、飽きずにデリを楽しむことが出来ました。ナショナルスーパーには、ヘルシー食品として人気が高まっているオリーブの実やオリーブオイルが予想以上に多く売られており、ニューヨークでは、「食」に気を付けている消費者が確実に増えていることを実感致しました。

カナダ:ナイアガラの美味しい「アイスワイン」を探す旅編

「ナイアガラワイン」の試飲コーナーでは
全種類を頂きました
アイスワイン用のブドウ畑は手入れが
完璧に行き届いていました
低温のワイナリーで熟成させている
高品質の「アイスワイン」です
ヨーロッパの高級品にも負けない
「ナイアガラワイン」の数々です
定番の「アラスカ産サーモン」
ハーブ・クリームソース添えです
「アルバータ牛のステーキ」は
地元の人々に大人気のメニューです

2005年7月にカナダ東部のオンタリオ州を訪れ、ナイアガラのワイナリーを取材致しました。ナイアガラのワイン造りは、1811年にドイツ人移民によって始められたのに端を発し、その後ヨーロッパ品種のブドウを栽培することで、急速に発展しました。特に、ナイアガラ断層とオンタリオ湖がもたらす、湿潤で冷涼な気候はワイン造りに適していると言われ、ナイアガラがカナダを代表する名産地になった、大きな要因のひとつになっているようです。私も、色々なタイプのワインを試飲致しましたが、特に「アイスワイン」が美味しくてびっくり致しました。アイスワイン用のブドウは、自然な糖度を増すために、冬場まで収穫せずに残しておくのですが、「上品な香りと甘味のバランス」が絶妙で、ヨーロッパの「高級・貴腐ワイン」にも負けていませんでした。毎年1月には「アイスワイン・フェスティバル」が開催されますので、是非、1月にも訪れてみたいと思いました。ワイナリーの取材の後は、カナダを西部に向けて縦断し、カナディアン・ロッキーに入りました。こちらでは、「食文化」の取材を致しましたが、メイン料理と言えば「アルバータ牛」のステーキが有名で、レストランに行きますと、殆どの人がオーダーしていました。確かに、しっかりと肉の味がして、「ビーフ好き」の方には堪らないかもしれませんね。魚料理では、「アラスカ産サーモン」のムニエル(フライパン焼き)が定番で、鮮度も良く、ハーブ系のクリームソースやバターソースと合っていました。

ロサンゼルス:ファーマーズマーケットで仕入れ編

「ファーマーズマーケット」の
歴史ある看板です
入口のオシャレな時計台が
マーケットの目印です
世界中の調味料が揃ってるのが素晴らしいです ロス近郊で採れた、珍しい「長カボチャ」です
 
メジャーリーグのキャンディーもありました  

2005年9月に、スペイン語で「天使の町」を意味するロサンゼルスに伺い、現地の知人宅で出張料理をさせて頂きました。ロサンゼルスは初めてでしたので、美味しいメキシコ料理店が並ぶ「オルべラ街」や「チャイナタウン」、アメリカ最大の日本人街である「リトルトーキョー」などを興味深く見て周りました。特に、「日系人博物館」では、初期の移民の大変な苦労、第二次世界大戦中の抑留、そして現在の日系人の歴史がよく分かり、感慨深いものがありました。出張料理の仕入れは、1934年に近郊の農民達が、自分達が収穫した野菜を持ち寄ったのが始まりだという、歴史のある「ファーマーズマーケット」で行いましたが、今ではすっかり観光名所として定着しているようで、生鮮食料品以外のお土産品を扱うオシャレなお店も多く、見て歩くだけでも、とても楽しい市場でした。

アメリカ南部:現地のアカデミーで「食育料理教室&講演会」開催編

PTA向け料理教室でコーンブレッドを焼きました 小学生向け料理教室でオムレツの指導中です
ヘルシー料理は高校生にも大好評でした 食育講演会には、200名以上が集まりました

2008年3月にテキサス州ダラス経由で、アメリカ南部・アーカンソー州のアカデミー に伺い、現地の「食文化」特にその「歴史的背景」を取材すると共に、数回に渡り「食 育料理教室&講演会」を開催させて頂きました。
こちらでも「ヘルシーな和食(特に寿司)」や「オリーブオイル」に対する関心は高 く、現地のスーパーマーケットでも手に入れることが出来る身近な食材を使って「ヘル シーレシピ」をご披露させて頂きましたが、とても好評でした。詳しい内容につきましてはブログ(3.4月)をご覧下さい。

料理研究家 小暮 剛 〒273-0002 船橋市東船橋7-15-13 TEL:047-422-1350