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2008年09月 アーカイブ

2008年09月05日

「海外出張日誌」を 時々ご覧下さい

今までに訪れた海外は「70カ国」に及びますが、毎回、膨大な量の写真を撮りますので、その整理がとても大変です。
最近は、それでも、デジカメを使うようになり、パソコンで整理出来るようになりましたので、少しは楽になりましたが、「それ以前は?」と言いますと、10日間前後の取材の場合には、飛行機には、大量のフィルム(36枚撮り用で50本以上)を機内持ち込みし、カメラの電池も沢山用意しなければなりませんでした。その他、数台のカメラも機内持ち込み用の鞄に入れますので、かなりの重さになり、何度か、鞄がちぎれてしまったこともあります。
デジカメでしたら、その場で、良い写真か判断出来て、不要なシーンは消去出来ますが、フィルム式では、そうは行きませんので、「念のために」と、ついついシャッターを押す回数が増え、焼き上がったプリントを見て、あまりにも同じような写真ばかりで愕然とすることもありました(笑)
下の写真は、そんな海外写真のアルバムですが、これは、本当にごく一部でして、調理師学校時代のアルバムも含めましたら、いったいどれ位あるのか、見当も付きません。
そのようなわけで、最近、「過去の海外出張の日誌」を書いておりますが、膨大な数のアルバムの中から写真を選び出し、トリミングしてスキャンするのが物凄く大変でして、長時間を費やします。その辺の苦労(?)を察しながら読んで頂けましたら光栄です。
最近、アップしました国は、エジプト、モロッコ、オーストラリア、韓国、インドネシア、タイ、イギリス、ブルガリア、ルーマニア、チェコ、アメリカで、今後も、随時、追加して行きますので、時々、チェックして頂けましたら有り難いです。

自然の小鳥達から学ぶ「食育」

「コグレ・オリーブ農園」には、地中海沿岸諸国と同じように、オリーブの木の近くに生命力の強い「イチヂクの木」を植えていますが、最近、その実も完熟して来ました。
先日も「翌日が食べ頃のイチジクの実」をチェックし、翌朝、早速収穫しようと農園に出向いたのですが、そのチェック済みの「本日が一番食べ頃のイチヂク」ばかりが、すでに小鳥達に食べ尽くされた直後でした(笑)今までにも、「オレンジ」や「みかん」、「桃」、「洋梨」等で、同じ様な被害(?)に遭っていますが、それらのことから「深い自然の摂理」を学ぶことが出来るのではないでしょうか?
つまり、自然の中で生きている小鳥達は「何をいつ頃食べたら良いのか」を「正確に判断する能力を身に付けている」ということです。例えば、完熟していても「酸味の強いレモン」を小鳥達がかじることは無いですし、「農薬を散布していない(安全な)果実や野菜」ばかりが見事に狙われます。
では「我々、人間は?」と言えば、「食品添加物等の影響」や「見かけの良さだけで判断する価値観」等が原因で、本来、人間がより良く生きるための「能力」として備わっているはずの、大切な五感のひとつ「味覚」がどんどん衰退しているように思うのは私だけでしょうか?
私が子供の頃(40年前)には、今のような「賞味期限」表示は無く、ウチの祖母は、表面にカビの浮いた祖母手作りの自家製味噌でも、カビだけ除いて使っていましたし、多少時間の経過した牛乳は沸かして飲んだり、カレーに入れたりして工夫していました。逆に、私が食べようとした物でも、まず、祖母が味見したり、変色具合を見て「これは、味が変化してるから止めなさい」と言われたこともありましたし「自分の舌が価値基準であること(自分の味覚を信じること)」を祖母から学びました。
海外で盗難に遭い、警察に行けば「盗まれた貴方が悪いんだよ」と言われます。つまり「何でも最後は自己責任なのだ」ということを海外生活で学びましたが、過去に一度食べた物を 取り出すことは出来ないという点で「食の履歴も自己責任」だと思います。「食べた貴方が悪いんだよ」と言われないように、将来のあるお子さん達には、「正しい食」を通して、自分の「味覚」を磨き、大切にしていって欲しいですね。それが、「より良い生き方」へのヒントになると思いますので。

三世代揃う「家族の団欒」の素晴らしさ

先週、出張料理の仕事で、横浜のお宅に伺いました。お食事会の主旨は「お父さんの定年退職を祝う会」ということで、まだ小さなお孫さん達も含めた「親子三代」12人が集まり、とても明るくアットホームな雰囲気の素晴らしいお食事会となりました。
まずは、年長のお孫さんから(定年された)お父さんへ、一生懸命に書いた「手紙の贈呈式」があり、それまで部屋中を元気に走り回っていた、年少のお孫さん達も食卓に着いて、お食事会がスタート致しました。前菜は「季節野菜15種類と帆立貝のテリーヌ、和風コンソメゼリー添え」でしたが、「普段は野菜を食べなくて困っている」という年少のお孫さん達も美味しそうに一人前を残さずに食べ、大人のみなさんは、本当に驚いていました(笑)
お母さん達曰く「今まで、子供が野菜を食べなかったのは、私達の料理が下手だったからなのね」と少し反省の表情でしたが、私は、そうは思いませんでした。今回は普段、離れ離れの4世帯
が集まってのお食事会で、キッチンから見ていましても「大家族の団欒の温かさ」に満ち溢れており、大人達の「明るく、美味しそうに食べている様子」にお孫さん達も本能的に「仲間入り」したのだと思います。もちろん、「テリーヌ」は私の自信作で、「美味しいから食べた」というのも、大きな理由のひとつだと思いますが(笑)。
その後は、「天然海老とカツオのお刺身サラダ」、「具沢山の野菜スープ」、「天然真鯛のヘルシーな生のりソース」、「和牛の柔らか煮込み」、「小豆のムース」という内容でしたが、どのお料理も、みなさんに美味しく食べて頂き、感激致しました。老若男女、あらゆる世代のお客様に喜んで頂けることほど、出張料理人として嬉しいことはありません。
是非、全国のみなさまからのご予約も、年中無休でお待ちしております(笑)




2008年09月09日

「オリーブの生命力」に感動 (1)

今年の夏は、猛暑が続きましたので「コグレオリーブ農園」の40本近いオリーブの木もかなり大きくなりました。そこで、つい先日、伸び過ぎた枝を、オリーブの木に申し訳ないと思いながら、自分でカットしたのですが、これが物凄い量になりました。
葉や小枝は、地面に撒いておけば、やがて腐葉土となり、土に返るのですが、問題は「太い枝」です。
地球環境保全の観点からも、安易にゴミとして燃やしたくはありませんのて゛、色々と考えまして「オリーブの木を繁殖させる」ことに致しました。
方法は簡単です(笑)「太めの枝」を30cm位にカットし、土に埋めるだけなのですが、二週間もしますと、写真のように「新芽」が出てきます。「いかにオリーブの木は、生命力に満ちているか」が良く分かりますし、「新芽(新しい命)」が出て来た瞬間は、とても感動致します。「捨てなくて良かった!」と、つくづく思います。
ただ、このペースで繁殖させて行きますと、近い将来、我が農園も、オリーブの木々で溢れ返って、植える場所さえ無くなりそうですので、ご希望される方に、何らかの形でプレゼントさせて頂こうかと考えております。どうぞ、御期待下さい(笑)
ここで、ご報告があります。いよいよ今週末13日に、私が出演している「食彩の王国」(テレビ朝日系・関東ローカル)が放送されますので、午前10時55分より、是非、ご覧下さいませ。テーマは「オリーブオイル」です。



2008年09月13日

「食彩の王国」で御紹介した「オリーブオイル・クッキング」

本日(9月13日)放送されました「食彩の王国(テーマはオリーブオイル)」で御紹介させて頂きましたレシピのポイントを、改めて簡単に書かせて頂きます。
まずは「白身魚のカルパッチョ」ですが、お刺身用であれば、白身以外の鯵、鰯、鰹等でも構いません。
スライスした切り身をお皿に広げ、最初に軽く塩を振って頂くのがポイントです。こうすることで、魚の旨味が引き立ち、オリーブオイルの馴染みも良くなります。オリーブオイルとお醤油は1対1の割合で、予め混ぜておいた物を、お刺身にかけて頂くだけで完成です。お好みで、ワサビを適量加えてもいいですね。レタスのサラダやハーブを添えれば、見た目も洋風な感じになります。
次は、今が旬の「イチジクのブラックペッパー風味、オリーブオイルかけ」ですが、ポイントは、粗挽きのブラックペッパーを加えたオリーブオイルを軽く温めて香りを出し、カットしたイチジクにかけるだけです。
上質のオリーブオイルは、沸かしてしまいますと、せっかくの風味が飛んでしまいますので、「軽く温めること」を心がけて頂ければ、必ず成功する一品です(笑)ミントとの相性も良いので、手に入れば、添えて頂きますと、彩りも鮮やかになります。イチジク以外では、桃や梨、リンゴを使っても美味しく出来ます。これらは、「ワインのおつまみ」にもなりますし、さっぱりとした「大人のデザート」として食べて頂くのもオシャレですね。オリーブオイルと一緒に、旬のフルーツをたくさん食べて下さいね。
最後は、私も大好きな「玄米サラダ」ですが、炊飯器を使えば、簡単に出来ます。ポイントとしましては、「玄米の5割増しの水を加えて炊くこと」と「炊く前にオリーブオイルとバルサミコ酢を1対3の割合で加えること」を守って頂ければ、必ず美味しく炊き上がります。トッピングの野菜は、お好み
で構いませんが、予めボイルしておいて下さい。パプリカを加えますと、コクと風味が増し、洋風な味わいになります。
番組の最初に、いきなり「私が愛用しているオリーブオイルを顔に塗るシーン」が登場し、ビックリされた方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)、そのオイルは、私が「世界一、美味しい!」と認める「ラビィダ」という銘柄で、私のHPトップページから皆様にもお分けすることが出来ます。お肌に塗りますと、サラッと染込み、お肌が艶々してきますので、是非、上質な御化粧品としてもお試し頂ければと思います。



2008年09月15日

南房総の「秋の味覚」とオリーブオイル

先日、仕事の打ち合わせで、秋の気配が漂い始めた南房総市を訪れました。その途中で、南房総に来たら必ず立ち寄る「富楽里」という名前の「道の駅」にある「地元農・水産物の直売所」を覗いてみたのですが、いつもと同様に新鮮な農・水産物が豊富に揃っており、思わず、嬉しくなって、色々と買い込んでしまいました(笑)
特に「新米」は、温暖な房総半島で収穫された、美味しい「千葉県産」が、東日本では一番早く出回ることでも有名ですし、栗、かぼちゃ、みかん、ブドウといった品々も、それぞれの瑞々しさから「生産者の方々の一年間の努力、御苦労」を察することが出来て「実りの秋の訪れ」に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
キッチンに戻り、かぼちゃと栗は、シンプルに蒸し、熱いうちに、天然塩だけ塗して、上質のオリーブオイルとお醤油をかけてみましたが、とても滋味深い味わいで美味しかったですし、ウリは、軽く塩揉みしてから、すだちを絞り、オリーブオイルをかけましたら、和風ピクルスといった感じになり、オシャレなおつまみになりました。「新酒」が飲みたくなりますね(笑)




自家製・オリーブオイル作りに挑戦

9月13日に放送されました「食彩の王国」の番組内で、私が「オリーブオイル作り」に挑戦しているシーンがありましたので、そのポイントをご説明させて頂きます。
簡単に申しますと「エキストラ・バージン・オリーブオイル」は、オリーブの実を潰して絞っただけの「フレッシュ・ジュース」ですので、まずは、袋に入れて実の部分を潰していきます。今回は、完熟したブラックオリーブを使いましたので、実が柔らかく、手で押すだけで簡単に潰れましたが、まだ硬いグリーンオリーブの場合には、フードプロセッサーなどで砕いてしまうのが早いと思います。
ペースト状に近くなりましたら、ペーパータオルで包んでガラス容器の上に乗せ、あとは、自然にオイルが滴り落ちるのを待つだけなのですが、ここからが大変でした。実際の撮影では、滴り落ちる瞬間を捉えるために1時間位、スタッフ全員が、ジッとガラス容器の前で待つことになったのです(笑)
でも、苦労した分、一滴目が落ちた瞬間は、歓声もあがり、とても感激致しました。初めのうちは、透明なオイルだけが落ちるのですが、しばらくしますと、皮の色素が混じった水分も落ち始め、完全にオイルと水分が二層に分かれます。そこで、上部のオイルだけを取り出せば「手作りオリーブオイル」の完成です!





2008年09月21日

カリフォルニア産の美味しいオリーブオイル

今月13日に「オリーブオイル」がテーマのテレビ番組「食彩の王国」に出演しましてから「オリーブオイルはイタリア・スペインだけかと思っていましたが、世界中にあるんですね!」というコメントをよく頂きます。
番組内では、私が世界70ヶ国を回って探し集めた「世界中のオリーブオイル」を80本くらい並べ「オリーブオイルを使ったお料理は、自由な発想で、世界各地で作られていますので、日本流にお醤油と組み合わせたヘルシーなお料理を、もっと気軽に楽しんで下さい。」と、笑顔でアピールさせて頂きまして、それが、みなさまの「健康な食生活へのヒント」になれば、とても嬉しく思います。
先日、アメリカ・カリフォルニア州より、「上質の搾り立てオリーブオイル」が届きました。早速、パンに浸けて味見しましたが、ポリフェノールが豊富に含まれていることの証しである「スパイシーな苦味」が鮮烈に感じられ、とても美味しかったです。クレソン等の入った「ハーブのサラダ」にも、ドレッシングソースとしてかけてみましたが、予想通り、とても良い相性でした。
「ライム風味のフレーバーオイル」も、その酸味が自然な風味で心地良く、シンプルに、グリルした白身魚にかけたり、ステーキのソースとしてもお使い頂ける「優れ物の万能ソース」だと思いました。
今日も、世界中のどこかで、「搾り立てオイル」が作られているのかと思うと、嬉しくなってくるのは、私だけでしょうね(笑)

香川県PR誌「さぬき野」で「オリーブ特集」

先日発行されました、香川県のPR誌「さぬき野」秋の号で「オリーブ特集」が組まれ、私も「小豆島産の上質なオリーブオイル」と、「香川県産の食材」を使った「地産地消のお料理」を作らせて頂きました。(撮影の模様は、7月18日付けの「ブログ」をご覧下さい)
メニューは「チヌ(黒鯛)のカルパッチョ、和風サラダ仕立て」ですが、レシピを簡単にご紹介させて頂きます。①チヌは、そぎ切りして皿に並べ、軽く塩を振っておきます。②胡瓜は塩もみ、赤玉葱、パプリカは、軽くボイルした物をプチトマトと一緒に盛り付けます。③ソースは、オリーブオイルに、刻んだオリーブの実とトマト、パセリを加え、お醤油を少したらした物です。④ソースをかけて完成です。
素材は、身近な物ですが、盛り付け方を工夫すれば、とてもオシャレなお料理になりますので、是非、お試し下さいませ。



雑誌「コレカラ」で「秘伝の万能タレ」をご紹介

明日、発売の雑誌「コレカラ」11月号(リクルート社)で、オリーブオイルが決め手の「秘伝の万能タレ三種」と、それらを使った簡単なお料理10品をご紹介させて頂いております。(撮影の模様は、8月14日付けの「ブログ」よりご覧下さい)
今回のテーマは「オトコの料理を本格風に!」ということで、普段、あまりキッチンに立つことの無いご主人が、細かい配合は気にせずに、簡単で大胆に、しかも失敗せずに美味しく作れるメニューばかりを集めました(笑)ジャンルを「和風・洋風・アジア風」の3つのパターンに分け、「ひとつのタレから何種類ものお料理を作ってみましょう」というコンセプトなのですが、コツは「上質のオリーブオイルを使うこと」に尽きます。なぜならば、「上質のオリーブオイルは、それた゜けで完成された美味しいソース」なのですから、そこに何をトッピングしても、やはり美味しくなるのです。その辺のコツが分かれば、グンとお料理の腕が上がりますよ!手抜きして美味しいお料理を作るには「上質の素材と調味料を使うこと」ですね(笑)それが、「体に優しいヘルシーさ」にも繋がると思います。「オトコの料理」是非、頑張って下さい。

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