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2011年07月 アーカイブ

2011年07月06日

「オタフクソース」さんのイベントで講演&講習会をしました

お好み焼きのソースで、世界的に有名な「オタフクソース」さんのイベント「第14回活力フェア・お好み焼き提案会」の会場で、「お好みソースの可能性」と題した講演&講習会を6月21、22日の2日間に渡り、合計4回させて頂きました。
会場となったのは、台東区の産業貿易センタービルのワンフロアでしたが、「お好み焼き」や「焼きそば」、「たこ焼き」の鉄板が、所狭しと数十台並び、毎日、数百人の御客様(今回は、お好み焼き店経営者様に限定)に御来場頂いて、会場中が、かなりハイテンションな熱気に包まれておりました(笑)。
私とオタフクソースさんの御縁は、昨年と今年の「ホビークッキングショー」に御参加して頂いて以来ですが、それ以前から、私自身「オタフクソース」の愛用者でもありました(笑)。
講演会でも、申し上げたのですが、私の場合は、「オタフクソース」を「和風のデミグラスソース」と位置づけて使っておりまして、例えば、「カレー」や「ビーフシチュー」の仕上げに加えたり、「ナポリタンパスタ」や「チキンライス」、「ハヤシライス」の隠し味として使うことが多いのです。
最近では、オリーブオイルとの相性の良さにも注目し、サラダのドレッシングに応用することもありまして、今回は、そのような経験に基づくお話と実演を、分かり易くさせて頂きました。
実演では、「お好みソース」と「オリーブオイル」を1対2で合わせ、シンプルにざく切りキャベツにかけて、御試食して頂きましたが、これが想像以上に大好評でして、御客様からの積極的な御質問等もあり、かなり盛り上がりまして、持ち時間の40分間がアッと言う間に過ぎてしまい、ホッと致しました(笑)。
「コグレ提案のお好み焼きブース」の方では、「お好みソース」だけを塗ったお好み焼きに、マヨネーズ等の代わりに、「オリーブオイル」をかけて、サッパリとヘルシーにお召上がり頂く方法を御紹介させて頂きましたが、こちらも、いつも長蛇の列が出来ていて、「お好み焼きのプロ」である社員さんからの評判も、かなり良く、私お薦めのオリーブオイル「ラビダ」を、その場で購入された方も、沢山いらして、とても嬉しかったです。
写真から、会場の熱気が伝わっていますでしょうか(笑)。
私の出番が終わり、汗をぬぐい、冷たい水を頂きながら、窓の外に目を移しますと、雲ひとつ無い快晴の空の下に、完成間近の「スカイツリー」が良く見えました。
東京近郊に住んでいながら、これほど、間近で見たことが有りませんでしたので、とても感激し、思わずシャッターを押してしまいました(笑)。


連日、大盛況だった「オタフクソース」さんの「活力フェア・お好み焼き提案会」でした

「お好み焼き」と「オリーブオイル」の相性は、抜群で、とても美味しいですよ(笑)

「お好みソース」と「オリーブオイル」の組み合わせで、新しい味のレパートリーが増えます

超満員の会場では、大型のテレビモニターも設置され、皆様に手元を御覧頂けました

2日間で合計4回の「講演&講習会」は、いずれも大盛況で、かなりの熱気に包まれていました

「講演&講習会」では、ドレッシングのバリエーションを増やすコツも解説させて頂きました

「オタフクソース」の社員さん達にも、御試食の盛り付けを手伝って頂きました

「お好みソース」と「オリーブオイル」を1対2で合わせた「ざく切りキャベツサラダ」です

浅草に近い会場からは、完成間近の「スカイツリー」が、良く見えました


2011年07月14日

NHK「ラジオビタミン」の御料理コーナー「私の愛情レシピ」に声だけの出演 (21)

NHK・総合第1ラジオの人気番組「ラジオビタミン」の「私の愛情レシピ」という御料理のコーナーに、7月13日、「声の出演」をさせて頂きました。
OA の時間帯は、午前9時20分頃から約6分間でして、メニューは「ズッキーニの和風カルパッチョ」でしたが、お聴き頂いた方はいらっしゃいますでしょうか。
番組内でも、申し上げたのですが、以前、イタリアのフィレンツェ、大聖堂の近くにあるローカールレストランで「ズッキーニのカルパッチョ」というメニューを、初めて目にしました。
普通、「カルパッチョ」と言いますと、「お肉かお魚の刺身にオリーブオイルをかけたもの」を意味しますので、「ズッキーニが主役のカルパッチョ」は、私にとりましても、とても衝撃的でした(笑)。
もちろん、そのお店では、定番の人気メニューでしたので、私も迷わずに注文しましたが、大きなお皿全体に敷き詰められた、薄切りのズッキーニの上には、刻んだクルミとブルーチーズ(ゴルゴンゾーラ)が散らしてあり、味付けは、上質な塩・胡椒と、地元産の香り豊かなオリーブオイルがかけられているだけでした。
まさに「シンプルの極み」だと思いましたが、プロの私からみても「絶妙な美味しさ」で、印象深い逸品でした。素材を大切にする、本場イタリア料理の真髄に触れられた気がしまして、とても感激したことを、今でもはっきりと覚えています(笑)。
そんなこともあり、ズッキーニが旬の「この時期」に、全国の皆様にも、「ズッキーニのカルパッチョ」を是非、御紹介させて頂きたいと思っていたのですが、御飯のおかずにもなるように、コグレ流にアレンジさせて頂いたのが、本日のシンプルレシピなのです。
塩は、出来れば、ミネラルたっぷりの天然塩を使って頂きたいですし、醤油も、じっくりと時間をかけた天然醸造の物がいいですね。番組内では、お薦め調味料の銘柄までは、御紹介出来ませんので、普段、私が愛用している調味料を写真で御紹介させて頂きます。
是非、皆様も御試し下さいませ。
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               ズッキーニの和風カルパッチョ
<材料・2人分>
(A)
ズッキーニ     1本
(B)
塩・胡椒 各少々  オリーブオイル 40cc  醤油 15cc
(C) 
鰹削り節 少々  白炒りゴマ 少々

<作り方>
①ズッキーニは、厚さ3mm位にスライスし、皿に、重ならないように並べる。
②塩・胡椒を振り、5分位置いてから、オリーブオイルと醤油をかける。
③鰹削り節と白炒りゴマをかける。


シンプルで、とても美味しい「ズッキーニの和風カルパッチョ」です

素材を生かしたシンプルな御料理ほど、「調味料の質」が「味の決め手」になります

お酒のおつまみや御飯のおかずとして「生のズッキーニ」の美味しさを御試し下さい
 

2011年07月23日

高知県四万十市で「仏手柑・百年ポン酢」の御披露目・御試食会を開催致しました

6月13日に、私が以前から開発に携わらせて頂いている、高知県四万十市の「仏手柑(ブシュカン)ポン酢」の御披露目・御試食会が、風光明媚な四万十川沿いにあります、天然うなぎ料理の老舗「四万十屋さん」で盛大に開催されました。
「仏手柑」は、四万十市の長い歴史の中で、人の手が一切加わることなく、自然に生き続けている柑橘類でして、その「生命力に溢れた美味しさ」を、是非、全国の皆様に知って頂きたくて、一切の添加物を使わない「究極のポン酢」を、試行錯誤を重ねて、作らせて頂いたのです。
今回は、発売日が決定したのを記念して、日頃から御世話になっております、地元の皆様を御招待させて頂いたのですが、私の想像以上に、皆様には、喜んで頂けまして、とても嬉しかったです(笑)。
使わせて頂いた食材にも、もちろん、こだわりました(笑)。それらのすべては、地元産の新鮮な物を御用意して頂いたのですが、なにより嬉しかったことは、私も、以前に取材に伺わせて頂き、意気投合した、いわば、顔と御名前の分かる生産者の皆様が、日頃から四万十の自然を敬い、情熱を注いで作っていらっしゃる物ばかりを集めて頂き、それらの食材からにじみ出る「オーラ」に、料理人として、大いに創造意欲が掻き立てられましたし、この瞬間に、この空間で御料理させて頂けることに、心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。
これから、私も、この「仏手柑ポン酢」を、大いに宣伝させて頂くつもりですが、単に「食材・調味料」としてではなく、そんな生産者の皆様の「四万十の伝統的食文化に対する<尊敬の念>や<心意気>」の部分を御紹介させて頂くことが大切なのではないかと思っています。

この「ポン酢」を購入御希望の方は、「お問い合わせフォーム」より、私の方まで御連絡下さいませ(笑)。


「仏手柑ポン酢」の御披露目・御試食会は、四万十屋さんで盛大に開催されました

海に近い四万十川で獲れた黒鯛には「天然・川海苔のポン酢ソース」
と「オリーブオイル」をかけました

手作り豆富には、蕪とじゃこをのせ、「ポン酢」と「オリーブオイル」をかけて、サラダ感覚で

ブロッコリーとカリフラワーには「梅・赤シソ・白胡麻入りのポン酢ソース」を合わせました

冷やし中華には「ポン酢」と「オリーブオイル」をかけるのが、抜群の相性で、美味しいです(笑)

「仏手柑ポン酢」のラベルには、仏手柑の枝を持つ私の写真も入って
います(笑)

生命力のエネルギーに満ち溢れた「仏手柑の美味しさ」を是非とも
御体験して下さい

御試食会中に「四万十の伝統的食文化」をテーマにした、私の講演もさせて頂きました

「四万十の伝統的食文化」を全国に発信し「日本中を<食>で、元気にしたい」と思っています

私は「四万十の伝統的食文化」に感銘を受けておりまして、ついついスピーチにも熱が
入ります(笑)長時間撮影して下さった、せいぶ印刷の都築さん、有難う御座います(笑)

「とても有意義で楽しく、美味しい時間」に、みなさんの笑顔が溢れていました(笑)

四万十屋さんから望む、四万十川沿いの美しい夕日には、心より感激致しました
訪れる度に、高知県四万十市は、本当に素晴らしい所だと思います

2011年07月24日

猛暑のスペイン・バルセロナで「究極のシーフードパエリア」を作ってきました

2011年6月下旬にスペインのバルセロナを訪れ、「本場のシーフードパエリア作り」に挑戦致しました(笑)。
日中の最高気温は42℃まで上昇し、こちらも異常気象のようで、かなりの暑さでしたが、頑張って「究極の美味しいシーフードパエリア」を完成させることが出来たと思います(笑)。
まずは、大切な材料の仕入れですが、港からも近いランブラス通りにある、大規模なバルセロナ市民の台所「サン・ジュセップ市場」に伺い、「新鮮なシーフード」はもちろんのこと、「上質なサフラン」や「完熟トマト」、「風味豊かなオリーブオイル」に至るまで、すべてにおいて満足の出来る食材を、一度に仕入れることが出来ました。
海岸沿いにあり、私も大好きで、何度も通っている、地元でも大人気のレストラン「マリーナ・モンチヨ」のキッチンをお借りし、顔馴染みでもある、このレストランのシェフと共に、大きなパエリア鍋で作り始めますと、美味しそうな匂いに誘われて、このお店のスタッフのみなさんが次々に集まり始め、結局、スタッフのみなさんの試食会のようになってしまいました(笑)。
まずは、充分に冷やした地元産のスパークリングワイン「カバ」で乾杯し、私が、パエリアをサーブして食事が始まりますと、アッという間に笑顔が広がり、ラテン系のみなさんの盛り上がりは、かなりパワフルで、とても楽しいひと時でした(笑)。
夕方になり、少し日差しが和らいだ頃に、未だ未完成のガウディの代表作「サクラダ・ファミリア」まで、2時間かけて歩いてみました。肌に受ける潮風がとても心地良く、バルセロナにいることを実感致しましたが、久しぶりに見る「サクラダ・ファミリア」は、かなりのスピードで作業が進んでいるようでした。現地の方に、そのことをお尋ねしましたら、「2010年の11月7日にローマ法王がいらっしゃり、その際にミサが出来るように、コンピューターを導入し、急ピッチで作業が進められた」とのこと。
「生誕の門」にある、外尾悦郎さん作の彫刻「6体の天使像」等も、美しく輝いていました。


バルセロナ市民の台所「サン・ジュセップ市場」は、いつも大賑わいです

市場内、綺麗なディスプレイの八百屋さんでは「完熟トマト」を買いました

場所柄、魚屋さんも多く「新鮮なシーフード」が、輝いて並んでいました

「上質なオリーブオイル」や「スパイス」も、市場内には豊富にあります

地元でも人気のレストラン「マリーナ・モンチョ」で「パエリア」を作らせて頂きました

顔馴染みのシェフと一緒に「究極のシーフードパエリア作り」に挑戦です(笑)

大鍋でのパエリア作りは「強火が決め手」で、かなりの迫力でした(笑)

甲殻類で出汁を取り、新鮮なシーフードを惜しみなく使うのが「美味しさの秘密」です(笑)

完成した「パエリア」を持って、ラテン系で陽気なボーイさんと記念の1枚です(笑)

スタッフのみなさん向けの「試食会」は、大好評で、アッと言う間に大鍋が空になりました(笑)

ガウディの代表作「サクラダ・ファミリア」は、建設工事が急ピッチで
進んでいました

「生誕の門」にある、外尾悦郎さんの彫刻「6体の天使像」も、夕日に
美しく輝いていました

2011年07月25日

スペイン・ビルバオで「最新のバスク料理」を作ってきました

2011年6月下旬に、スペインのバスク地方・ビルバオを訪れ、フランス修行時代の仲間がシェフを務めるレストランで、「最新のバスク料理」に挑戦致しました(笑)。
バスク地方と言いますと、フランスとの国境沿いに位置しており、食文化の面でも、両国の影響を受けておりまして、とても多彩で美味しい料理が多く、美食を愛するグルメな人々にとりましては、一度は訪れたい「美食の聖地」なのです(笑)。
私も、以前から、バスク地方を訪れたいと思っていましたが、ようやく念願が叶いまして、「バスクの美食と食文化」を存分に堪能させて頂きました(笑)。
そのお店ごとのメニューがユニークで、とても興味深かった「<多彩なピンチョス>を楽しむバル巡り」も、本当に楽しくて、病み付きになりそうでしたが、まずは地元のローカル市場の模様と、友人のレストランで、一緒に作らせて頂いた「最新のバスク料理」2品のレポートをさせて頂きたいと思います。
まず、前菜の「焼きトマトのゼリーがけ」ですが、とても繊細な味付けで、日本の懐石料理的な印象でした。いわゆる、ボリューム感があり、大胆な盛り付けの「古典的なバスク料理」とは、かなりかけ離れたイメージでしたが、これが、今の流行なのでしょうね。
メインは、バスク料理では、よく使われる食材「豚肉」を使った「ローストポークの焼きメロン添え」でしたが、一切のソースは無く、天然塩だけをかけて食べます。こちらも、懐石料理に近い発想だと思いましたが、「低カロリーなヘルシーさ」を追求してのことだそうです。ヘルシー志向は、今や、世界的な傾向なのですね。
普段は、私自らメニューを考え、料理させて頂いていますが、たまには、他のシェフの料理を作らせて頂くのも、刺激になり、良い勉強になります(笑)。

今回のレポートは、「海外出張日誌・西ヨーロッパ編」でも、詳しくアップしていますので、そちらも是非、御覧下さいませ。


友人がシェフを務めるビルバオのレストランで「最新のバスク料理」を作らせて頂きました

スタッフも多く、とても繊細で手間のかかる仕込みや盛り付けが多かったです

前菜の「焼きトマトのゼリーソース」は、日本の懐石料理のような印象でした

メインは「ローストポークの焼きメロン添え」でしたが、一切のソースが無く、ヘルシーな1品
でした


地元・ビルバオのローカル市場には、「キノコの専門店」もありました

「手長海老」をはじめ、新鮮な魚介類も豊富に揃っていました

バスク地方では、舌の上でとろける上質な「イベリコ生ハム」も味わうことが出来ます


2011年07月28日

スペイン・サンセバスチャンで「バスク地方・伝統のピンチョス」を取材してきました

2011年6月下旬に、スペインのバスク地方・サンセバスチャンを訪れ、「バスク地方伝統のピンチョス」の取材をして来ました。
バスク地方と言いますと、スペインとフランス両国に文化圏がまたがっているために、食文化も多彩で、グルメな人々にとりましては「美食の聖地」と言えるかもしれませんね(笑)。
サンセバスチャンは、大西洋「ビスケー湾の真珠」と称されるほど、美しい町でして、19世紀に、ハプスブルク家の王妃「マリア・クリスティーナ」が保養地として以来、高級避暑地としても、その名を知られています。
私が訪れた6月下旬は、異常気象と言えるほどの猛暑が続き、昼間の最高気温が、なんと42℃以上にもなっていましたので、貝殻のように半円形で美しい海岸「コンチャ(貝殻)海岸」には、連日、海水浴客が各地から集まり、大賑わいでした。
「ピンチョス」とは、薄く切ったバケットの上に、様々な具を盛り合わせたり、串で刺した、いわば「バスク風のタパス(おつまみ)」とでも言いましょうか。
サンセバスチャンでは、町なかを歩いていますと、いたるところにバル(居酒屋)があり、それぞれのお店には、近所の顔馴染みの人々が集まり、賑っていますが、特に、旧市街の中心部である「憲法広場」や、その周辺に碁盤の目のように広がっている路地には、バルが密集しています。
私は、念願叶って、やっと来ることの出来たサンセバスチャンなのですから、3日間の滞在中、旧市街にある、すべてのバルを巡り、「すべてのピンチョス」のチェックをしようと心に決めました(笑)。
そして、旧市街を端から端まで歩き回り、面白そうな「ピンチョス」は、すべて写真を撮らせて頂きましたが、3日間でその枚数は、800枚を越えていました(笑)。
もちろん、800種類の「ピンチョス」を、すべて試食したわけではありませんが、個性的なものは、プロの意地にかけて、殆ど、食べました(笑)。
余談になりますが、「お腹いっぱいな時に食べても美味しいと思うものは、本物だ」というのが、私の持論でして、その意味では、見た目はシンプルながら、とても美味しい物が多かったと思います。
スペースの関係上、すべての写真を御紹介することは出来ませんが、私の印象に残った、代表的な「ピンチョス」のいくつかを御紹介させて頂きます。


「ビスケー湾の真珠」とも称されている、サンセバスチャンの美しい海岸です

42℃を越える猛暑が続き、「コンチャ海岸」は、海水浴客で大賑わいでした

まだ空いている「バール」で、昼間から味わう「地ビール」は、最高に美味しいですね(笑)

フルーツを加えた赤ワイン「サングリア」も、食前酒にはピッタリです

20時過ぎから地元客で賑わい始め、ピーク時には、身動きも取れないほどです(笑)

店内に入りきらない人々は、グラス片手に、大勢、外で談笑していました(笑)

憲法広場では、民族衣装のみなさんのショーが、盛大に開催されていました

「アングーラス(うなぎの稚魚)」は、バスク地方の名物ですが、最近は希少価値ですね

「オリーブ&アンチョビ」は、どのお酒にも合う、軽いピンチョスの定番です

「スペインオムレツのバケットサンド」も、シンプルながら美味しい1品です

「オイルサーディン&パプリカ」は、鰯が新鮮で、とても美味しいです

「スモークサーモン&クリームチーズ」は、フレンチの定番でもあります

「アスパラガスのグリル」は、バジルソースとの相性も抜群でした

「タコのガルシア風(オイル煮)」は、柔らかくて美味しい定番メニューです

「ソーセージのトマト煮込み」は、素朴で美味しい「伝統的バスク料理」の代表です

春巻きの皮を使って、見た目も御洒落な「創作風ピンチョス」も人気でした

「バスク風イカ墨ソース」は、とてもコクがあって美味しかったです

「特別オーダー」も受けてくれる、グリル担当のシェフと記念の1枚です

フランス・バイヨンヌで「チョコレートのルーツ」を探ってきました

2011年6月下旬に、フランス側のバスク地方・バイヨンヌを訪れ「チョコレートのルーツ」を探って来ました。
その歴史を紐解きますと、バイヨンヌは、古代ローマ時代には、街道筋の町として、また、12-15世紀には、貿易港を中心に栄え、長い時間の中で「誇り高きバスク文化の中心都市」としての役割を担ってきたのです。
そして、17世紀に入り、アメリカ大陸からスペインに伝えられた「カカオ」が、ピレーネ山脈を越えて、バイヨンヌの港に運ばれて来るようになり「フランスで最初のチョコレート工場」がバイヨンヌに誕生しました。つまり、世界に名だたるフランスのチョコレート文化が最初に花開いたのが、ここ、フレンチバスク地方のバイヨンヌなのです。
そのようなわけで、バイヨンヌの街並みを歩いていますと、どこからともなく、ほんのりと甘いチョコレートの香りが漂ってくるほど、個性的なチョコレート屋さんが沢山あります(笑)。
今回は、数ある老舗の中で、地元でも評判の良い2店を御紹介させて頂きます。
まずは、「アトリエ・ドゥ・ショコラ」なのですが、このお店のチョコレートは、全体的に甘さ控え目で、とても食べ易いです。ここの「スペシャリテ(人気のある商品)」は、なんと「ミックス唐辛子風味の板チョコ」だそうでして、早速、試食してみましたが、ベースとなるビターチョコレートと「ミックス唐辛子」の相性が、想像以上に良く「今までのチョコレートに対する概念が、根底から覆されるほどの衝撃」とでも言いましょうか、まさに「目からウロコ」でした(笑)。
もう1店は「ショコラ・ファクトリー」でして、こちらのチョコレートは、甘味もしっかりとした基本に忠実なチョコレートが揃っています。フルーツ等のフレーバーを加えた物もあり、味や形のレパートリーは、かなりありまして、選ぶのに、迷いそうです(笑)。
店内のインテリア、ディスプレイも、とても御洒落な感じで、外から見ますと「ここは、ハイセンスな美容院ではないか」と、間違えそうな雰囲気でした(笑)。


バイヨンヌの老舗「アトリエ・ドゥ・ショコラ」のシンプルな外観です

チョコレートの専門家「ショコラティエ」の資格を持つ店員さんと記念の1枚です

「チョコレートのブーケ」も人気商品で、希望するチョコレートを御洒落に詰めてくれます

私が購入した「ブーケ」の中身は、こんな感じで、薄く延ばした
チョコレートが入っていました

「ミックス唐辛子入りのチョコレート」は、目からウロコの美味しさ
でした(笑)

地元でも人気の「チョコレート・ファクトリー」の看板です

店内は、斬新なディスプレイですが、チョコレートは、基本に忠実な味わいです

色々なフレーバーや形のチョコレートがあり、選ぶのに迷ってしまいます(笑)

フランス「ルルドの聖水」で「奇跡のスープ」を作ってきました

以前、マクロビオテックの久司道夫先生から、こんなお話を聴いたことがあります。
「1858年2月11日、ピレーネ山脈のすそ野、ルルドのポー川のほとりにある洞窟の近くに、薪を集めに来た14歳の少女がいた。その名は、ベルナデット・スービルー。突然、彼女の前に現れた聖母マリアは、その後17回に渡って同じ場所に出現し、ある日<泉に行って水を飲み、顔を洗いなさい>と命じた。洞窟近くの地面を掘ると泉が湧き始め、その湧き水によって病気が治癒する奇跡が何度も起きた。それから、この小さな町は、年間170ヶ国から600万人が集まるカトリック最大の巡礼地、特に、病を持つ人々にとって重要な聖地となった・・・・。」
2011年6月下旬に、ピレーネ山脈を挟んで、スペインとフランスに広がるバスク地方を訪れた私は、何としても「ルルドの奇跡」を体験したいと思っていました。
もちろん「ルルドの湧き水」も、マリア様をかたどったボトルに汲んで、その場で飲ませて頂きましたが、ルルドの地で、私のフランス修行時代の仲間だった女性シェフが、レストランを経営していることを思い出し、そちらに伺って「ルルドの湧き水を使った<命のスープ>」を3品作らせて頂きました。
そのひとつは、「田舎風・豆のスープ」でして、特に、出汁を加えることもなく、水と天然塩、豆の味を生かした、とても素朴で美味しい、家庭料理の定番スープです。仕上げに、オリーブオイルを加えますと、グッと味が引き立ちます。
次は、甲殻類で出汁を取り、少し手間をかけた「シーフードコンソメスープ」ですが、こちらも、食べる瞬間にオリーブオイルをかけますと、フワッと香りが広がり、極上の味わいになります。
3品目は、ブロッコリーとほうれん草、ポテトをベースにした「青野菜のポタージュスープ」です。
「ポタージュスープ」と言いますと、普通は、生クリームやバターでコクを出すのですが、今回は、オリーブオイルを使い、あえて、動物性の脂肪を一切使いませんでした。逆に言えば、生クリームやバターに頼らなくても充分に美味しく、体に優しい味わいに出来たのです。
これも「ルルドの奇跡」ではないでしょうか。


聖母マリアが出現したとされる洞窟です。「奇跡の泉」は、マリア像の左下奥にあり
今もこんこんと水が湧いています

世界中から訪れた人々が、容器を持参し、洞窟の脇で色々な
想いを胸に「奇跡の湧き水」を汲んで行きます

地元で購入した「マリア像型のボトル」にも「奇跡の湧き水」を
汲ませて頂きました

復活祭から10月15日まで、毎晩行われる「ろうそく行列」に参加させて頂きました

行列の先頭は「神秘的なマリア像」でして、信者に担がれ、静かに大聖堂前の広場を一周
します

雨模様にも関わらず、大勢の人々が参加した「ろうそく行列」です。「ルルドの大聖堂」まで
歩きます

最後に大聖堂前の広場で、敬虔なミサが行われます。病気の人、車椅子の人、それを押す
青年、看護婦さん、シスター、一般の方々。この空間では、すべての人々の「熱い祈り」と
「強烈なエネルギー」がうねりとなり夕闇の空に舞い上がって行くようでした

「ルルドの湧き水」で「命のスープ」を作らせて頂いた、私の仲間が経営するレストランの
外観です

キッチンで、御手伝いして頂いたシェフのみなさんと記念の1枚です。スープの試食も
大好評でした(笑)

水と塩が決め手の「田舎風・豆のスープ」です。仕上げにオリーブオイルを加えると、旨味
が引き立ちます

甲殻類の出汁で贅沢に作った「シーフード・コンソメスープ」です。上質のオリーブオイル
と共に「絶品」でした(笑)

動物性の脂肪を一切加えない「青野菜のポタージュスープ」です。ヘルシーでコクがあり
「体に優しい味わい」でした

2011年07月29日

フランス・ピレネー山脈に「ルルドの聖水」の源流を探しに行きました


2011年6月下旬に、念願叶って訪れることの出来た「ルルド」でしたが、その「聖水」の源流を是非とも見てみたいと、急遽、思い立ちまして、登山用ステッキを地元で購入し、源流があるであろう「ピレーネ山脈」を、ローカルガイドさんと共に、歩いてみました(笑)。
フランス側・カヴァルニー村から、登山はスタートしましたが、歩く道すがらに、可憐な高山植物をいたるところで見つけ、ついつい足を止めて、見入ってしまいました(笑)。
約5時間かけて、山道を進みますと、急に視界が広がり、爆音と共に、激しい水しぶきの滝に遭遇致しました。
その水は、ピレーネ山脈の過酷な自然から得た「エネルギー」を満々に蓄え、どこまでも清らかで、私は、その水に「強いオーラ」を感じ、その美しさに、とても感動致しました。
早速、持参した空のペットボトルに水を汲み、ひとくち飲んでみましたが、自然な甘味が体細胞のひとつひとつに染み込んでいくようで、言葉にならないほど、美味しかったです。
「この水が、ルルドの聖水のルーツであり、美味しいバスク料理の基本なのだ」と思うと、あまりの感動に、熱いものがこみ上げてきて、しばらく、その場から一歩も動くことが出来ませんでした。
「ピレーネの自然の恵み」に感謝の気持ちでいっぱいになりました。


ピレーネの豊かな大自然を満喫しながら歩きました(笑)

約5時間かけて、激しい水しぶきの滝に辿り着きました

滝壺には、ピレーネの自然のエネルギーが満ち溢れていました

激流の傍に腰を下ろし、そのオーラを全身で吸収致しました(笑)

「ピレーネアザミ」の気品ある美しさに目を奪われました

「アイリス」も、ピレーネの自然の中で、したたかに咲いていました

アイギス・トルテス国立公園の「サン・マウリシ湖」にも行きました

湖の水は、どこまでも清らかで、「天然のマスの稚魚」も沢山いました

2011年07月30日

スペイン・パンプローナで、ヘミングウェイが愛した「牛追い祭り」の取材をしました

2011年6月下旬に、スペイン・バスク地方の「パンプローナ」を訪れました。
海外出張日誌・南米編で、私も大ファンである文豪「へミングウェイ」が、こよなく愛した「キューバ」のレポートを2007年に書かせて頂きましたが、実は、ここ「パンプローナ」も、「へミングウェイ」に愛された町として、とても有名なのです。
毎年7月6日から14日まで9日間に渡って「サン・フェルミン祭(牛追い祭り)」が、盛大に開催されますが、これは、ナバーラ王国時代から続く古い祭りでして、「ヘミングウェイ」の名著「日はまた昇る」で紹介されてから、一躍、世界的に有名になりました。
普段は、静かな地方都市である「パンプローナ」も、この期間は、世界中から観光客が押し寄せ、町の人口は2倍以上になることを知り、初日の8日前ではありましたが、是非とも、この町の空気、エネルギーを肌で感じたくて「牛追い」のルートとなる800mの街並み・コースを、じっくりと歩いてみました。
スタート場所は、市長舎脇の囲い場になりまして、7月6日の正午、市長舎のバルコニーに立った市長の宣言と共に「祭り」は、始まります。
市長舎前の広場は、白いシャツにズボン、赤いスカーフと腰布を身に付けた人々で、ぎっしりと埋め尽くされ、まさに「熱狂の渦」で、シャンパンが吹き上がり、生卵が飛び交ったりするので、見学の際は、汚れてもいい服装が絶対です(笑)。
「牛追い」では、その日の闘牛に出る牛を放し、闘牛場までの道のりを男達が追い込んで行きます。そして、夜に闘牛が開催されるのですが、闘牛士達は、スペイン全土から招かれた、高度な技術を持つ「選りすぐりのスター」ばかりですので、その技を披露する闘牛は大人気で、チケット
は、早くに完売してしまうそうです(笑)。
「牛追い祭り」の期間中、「パンプローナ」の町は眠りません(笑)。
公園にオープンした移動式遊園地は終日営業し、広場では、明け方までコンサートやダンスが続き、人々は、バルで一晩中飲み明かす。あらん限りの情熱を、すべて「祭り」に注ぎ込む。
そんな「パンプローナの人々の熱い気質」が、へミングウェイに愛された理由なのではないでしょうか。


800m続く「牛追い」の最終地点であり「闘牛場の入口」です

闘牛場入口付近にある「ヘミングウェイ」の銅像です

闘牛場のメインストリートには「ヘミングウェイ通り」の看板があります

両サイドにお店が並ぶ、ごく普通の通りが「牛追いのコース」になっています

ごく普通の通りを「闘牛用の牛と、追う人々」が、勢い良く走り抜けて行きます(絵葉書より)

普段は、とても静かな「市長舎前広場」です

「牛追い祭り」の開催宣言が盛大に行われる「市長舎前広場」です
(絵葉書より)

「牛追い」がスタートし「闘牛用の牛と追う人々」が、市長舎前を
通り過ぎて行きます(絵葉書より)

「牛追い」のユニフォームを着た青年達と、牛追いのコースの
真ん中で、記念の1枚です

開催まで「あと8日間18時間57分40秒」の電光掲示板もありました。
8日後の本番を見てみたかったですね(笑)

熊本県天草市で「オリーブ料理コンテスト」が開催されました

2011年2月13日に、熊本県天草市に伺い、「オリーブ料理コンテスト」の審査委員をさせて頂きました。
天草市では、以前から「オリーブの島づくり」を目指しておりまして、素晴らしい自然の恵み・天草の食材に感謝の気持ちを込め、数年後には、地元でも生産されることになるであろう「上質のオリーブオイル」を、家庭料理に上手く取り入れることで「日々の食生活を、より美味しく、よりヘルシーにして頂く」ことを目的として、初めて開催された「コンテスト」なのです。
正直なところ、私の中では、初めての試みですから、エントリーする方は少ないだろうと思っていたのですが、何と、25品もの出展があり、感激致しました。しかも、すべての御料理のレベルが高く、本当に美味しくて、甲乙付け難く、採点には、かなり苦労致しました(笑)。
本来ならば、3位まで、つまり、ベスト3の御料理を選べば良いのですが、これが「困難の極み(笑)」でして、絞り込むことが出来ずに、あれこれ迷っているうちに、時間だけが、どんどん過ぎてゆくものですから、多少の焦りを感じながら、私の独断で、急遽「特別賞」を4名様に差し上げることに致しました(笑)。
今回の受賞作品を写真で御紹介させて頂きますが、今、見返しても、それらの美味しさの記憶が、鮮明に蘇ってきます(笑)。これは、本物ですね。


「オリーブ料理コンテスト」の会場となった、五和町の「おおくす」は、木造りの素敵な空間
でした

まずは、完成した料理の撮影をして、後日、御洒落な「レシピ集」にまとめられます

初回にも関わらずに、25品ものハイレベルな「オリーブオイルクッキング」が集まりました

すべての料理を試食させて頂きましたが、どれも甲乙付け難く、審査に悩みました(笑)

1位「干し野菜のオリーブ炒め」は、干し野菜とオリーブオイルの
相性が抜群でした

2位「タコサラダ」は、レモン汁とオリーブオイルのソースが絶妙で
美味しかったです

3位「ゆずとおからのオリーブケーキ」は、おからとゆず、オリーブ
オイルのバランスが良かったです

特別賞「高菜まんじゅう」は、オリーブオイルで炒めた高菜が美味しかったです

特別賞「かきもちのオリーブソース」は、香ばしい揚げもちとオリーブ
ソースの相性が良かったです

特別賞「干し野菜サラダ」は、カリカリに炒めた干し野菜にオリーブ
ソースが良く合っていました

特別賞「ボタン鍋」は、オリーブオイルを入れた煮汁が美味しかった
です

エントリーした皆さんの目が、あまりにも真剣なので、審査発表は、内心ドキドキでした(笑)

入賞した皆さんには、コック帽子とオリーブオイルにサインを入れてプレゼント致しました

入賞した皆さんにもコック帽子をかぶって頂き、記念の1枚です

審査発表のあとは、一般来場者の皆さんも含めて、楽しく美味しい「試食タイム」でした(笑)

「料理コンテスト」終了後に、同会場で「オリーブオイル」をテーマにした講演をさせて
頂きました

講演後に行われた「著書とオリーブオイルの販売・サイン会」も、大好評で嬉しかったです(笑)


◎「第2回オリーブ料理コンテスト」が8月6日に天草市五和町通詞島の「総合交流ターミナル・ユメール」で10時から開催されます。
◎さらに、前日の5日には「五和町コミュニティーセンター」で、「食育の講演会」が19時半から開催されますので、お近くの方は、御気軽に御越し下さいませ。
      
     詳しくは、天草市五和支所・TEL0969-32-1111まで、お問い合わせ下さい。


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